高齢化の進行ステージ別に分けてみたら見えてきた東京の「意外な形」

あなたの町の進行度は…?
池田 利道 プロフィール

東洋経済の「住みよさランキング」で6年連続全国トップを誇る印西市は、千葉ニュータウンのまちで、いまも活発な民間住宅開発が続いている。しかし、その勢いもやがて終わりが来る。千葉ニュータウンの開発が先に始まった白井市の30代の増加率は▲19.2%。それはニュータウンという定住のまちが、いずれ高齢化のまちへと変わる、未来への警鐘とはいえないだろうか。

つくばみらい市や印西市が旧例の轍を踏むかどうかを、現時点で言い切ることはできない。しかし、その危険性を内包していることは確かだ。

新しくできたバイパスの沿道を住宅開発すれば、地方都市でも30代を増やすことは可能だろう。しかしそれだけでは、既存集落は人口減少と高齢化が進む一方の状態からいつまでたっても抜け出すことができない。

 

まちの健康診断から始めよう

限られたマーケットの中で、持続的に発展できる新たな地域生活の基盤を創り出していくこと。新陳代謝を常に再生産し続ける仕組みを、まちの中に取り込み根づかせること。高齢者の生きがいと子育て世代の満足の同時向上を演出すること。

全部を一気に解決することは無理にしても、ひとつくらいなら知恵も出しようというところだ。では、自治体はどこに重点戦略を絞り込むか。高齢化問題の全体像をつかんだうえで、自分たちのまちがいまどの段階にあるかを知ることが、その出発点となる。

参考として、図表3に東京50キロ圏の179市区町村を、高齢化の進行ステージに応じて5つのエリアに区分したチャートを示しておいた。機械的な分類ではあるが、わがまちの実態を理解する一助になれば幸いである。

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