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「毎月妻の布ナプキンを洗う夫」が東京医大の女子減点騒動に物申す

ホリエモンもシェアした記事待望の続編

気持ち悪い、生理的に受け付けない、そんな批判コメントで炎上しても仕方ないと覚悟して半年前に公開した記事『僕が毎月「妻の布ナプキン」で手を血に染める理由・生理ってインフルエンザよりつらい』(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54974)だったが、意外にも多くの読者からは好意的な反応で、公開半年でおよそ250万PV以上の想定外の閲覧数をいただくことができた。

女性読者からの感想には、我が妻同様に毎月の生理をインフルエンザよりもつらいと思っている共感の声が想像以上に多く、さらに「会社のトイレで気絶するほどのつらさ」といったコメントも散見されたことに、衝撃を受けると同時に反省もした。僕の中でもどこかで、お妻様は「女性の中でも特別に生理が重い」と思っていたのかもしれない。

批判もしくは懐疑的な感想としては、例えば「インフルエンザよりつらい生理痛は病気だからまず婦人科に行けよ」「ピル飲めよ」的なもの。ちなみにお妻様は婦人科にかかっていたし、彼女が悪性の脳腫瘍に倒れる前はピルも飲んでいたので、これは誤解を招かぬよう書き添えるべきだったと思う。

一方、男性からの反応はごく少数だったが、中には堀江貴文氏による「小学校の頃に教えてほしかった」などと言う声もあって、記事の真意を読み取ってくれる男性もいたことに、すこし溜飲が下がった。

八つ当たりが減ったワケ

さて、今回は、あれから半年で、我が家に起こった変化をフックに、新たに少し提言してみたいことがある。

正直、毎月毎月妻の布ナプキンと月経カップを洗っても(併用するようになった)、僕が食らう精神的ダメージにはさほど変化がない。思えば生理は1ヵ月に数日な訳で、最終日付近には少々慣れた気がしても、そこからまた3週間あまりのブランクを経て再びその血の量に接すれば、やっぱり毎度心拍数が上がって、頭からは血の気が引く始末だ。

もちろんこれは「僕がつらい」という話ではなく、妻はこの出血量の分だけ苦痛を味わっているのだという「思いやり・いたわりポジション」に、その都度自分を立ち返らせるための儀式として、むしろとても貴重な習慣になりつつある。

変化があったのは、お妻様の方だ。何が変わったかというと、「八つ当たりが減った」のである。

以前のお妻様は、生理痛の重さのみならず、PMS期のメンタルの乱れようも大変で、予定日が近づくと寝室から起きてきても露骨な仏頂面で目も合わさないことが少なくなかった。

「おはよう。君さ、昨日の夕飯、食べ残すならラップして冷蔵庫に入れといてよ。腐ってたよ」

「ん」

「おはようって言われたら返事ぐらいしようよ」

「おばやーん、今日もスリムアップおばやんさんだねえ」

イラつく僕を無視して、窓越しに庭に居ついた野良猫(おばやん)に挨拶をするお妻様。

「シカトっすか?」

「おばやんにご飯あげた?」

シカトかよという問いすらシカトかよ(イライラ)……。

「つうかお妻様、猫の飯の前に自分のご飯にしてよ。もう夕方だよ」

「おばやんの飯、あげたかって聞いてんの」

おお。ようやくこっちを見たと思ったら、ものすげー目で睨むな君。

「あげたよ」

「じゃあな、グッバイおばやん」

ええええ!? バタン、ドスドス。居間を出て階段を登り、彼女の行く先は寝室……。

 

これが、かつてのお妻様のPMS期における、八つ当たりの典型パターンだった。

もともと言い争いが苦手な彼女だから、積極的に自分から喧嘩を売って来るわけではない。

ただ仏頂面でこちらの言葉を無視し、口調は尖っていて、こちらが少しきついことを言うとメデューサみたいに凄まじい眼力で睨み返して来る。小言を言えば家事も手伝わず舌打ちひとつで寝室に戻って、しばらくして見に行けば寝転んで携帯ゲーム機に集中というありさま……。

何かこちらに食って掛かってくるわけじゃないにしても、これはこれで、相当にトサカに来る態度ではあった。

ところがである。なんとこの出会いから十数年に渡って続いてきた、彼女の生理前の八つ当たりやヤサグレっぷりが、僕が彼女の布ナプを洗うようになってから、冗談みたいになくなってしまったのだ。

なんでだろう。身体を縦にするのもつらいという生理中に、僕が布ナプキンを洗ったり担当する家事を減免したりといった配慮やケアをすることは、生理が始まった後の話だから、PMS期の機嫌とはあまり関係ない気がする。