衰退する郊外エリアでも「都心勤務のファミリーが増加中」のワケ

千葉・検見川を歩いてわかった新事実
現代ビジネス編集部 プロフィール

高齢者コミュニティの中に暮らす安全・安心

高齢化の進む古い住宅街。今の検見川を表現するにはそう言うほかない。しかし、まだ大きな流れにはなっていないが、気になる動きがあったことは間違いない。

団地内ののどかな日常風景。車通りが非常に少なく見通しもいいので、子育てファミリーには安心だ

検見川浜駅直結の大型分譲マンション「パークシティ検見川浜西の街」(2000年築、16階建て)から出てきた40代の女性がこんな話をしてくれた。

「1年前に八重洲(東京)勤務の夫がここを気に入って引っ越してきたんです。JR京葉線で30分超と便利な上に、子育て環境が予想以上に良くて。高齢者が多い街なので、歓楽街がなくて治安も良好。クルマがあまり走っていないから、通学時の事故の心配も少ない。シニアサークルが大きく子供会は小さい地域ですが、その分手厚く面倒を見てもらえるので、親としてはとてもありがたい」

JR検見川浜駅直結の「パークシティ検見川浜」。手前が2000年築の「西の街」、奥は1999年築の「東の街」
分譲販売中の「ザ・レジデンス検見川浜ガーデンズ」。古い建物が立ち並ぶ団地の中で異彩を放つ

2016年秋に竣工した大型分譲マンション「ザ・レジデンス検見川浜ガーデンズ」(10階建て、545戸、最多販売価格帯3700万円台)に住む30代男性もこう話す。

「千葉県の湾岸部で購入を考えていたのですが、一番人気の津田沼(習志野市)はゴチャゴチャしてる上に価格もちょっと高め。検見川浜は歓楽街がないから閑静だし、保育園選びの競争も激しくない。移ってくる前は、高齢者の方々との付き合いが面倒かなとも思ったのですが、特段そんなこともありませんでした」

高齢者コミュニティの中に暮らす安全、とでも言うべきか。便利で、お洒落で、同世代の家族が多く暮らす街こそが「住みたい街」にランキングされるなか、まったくの対極にある発想ながら、間違いなく理にかなった選択だ。