# 離婚

夏休み明けが一番危ない、不仲な子持ち夫婦が直面する「ある大問題」

気付いた時は手遅れ、子どもの連れ去り
露木 幸彦 プロフィール

離婚、親権喪失、面会拒絶…そして、今生の別れ

当時はちょうどお盆前。光さんいわく、いつもは光さんと妻、娘さんの3人で妻の実家へ帰省するのですが、今年はちょうど妻に離婚を突きつけていた手前、妻の両親に合わせる顔がない。

 

そのため、今夏は妻と娘さんが実家へ行き、光さんは自宅待機。久々に独身気分を謳歌するつもりだったのだと言うのですが、私はそんな光さんが「何も気付いていないこと」に危機感を持たざるを得ませんでした。このまま放置しておくのはあまりにも危険だ、と。

なぜかといえば、最悪の場合、妻と一緒に実家に帰った娘には、もう二度と会えない可能性があるからです。

私は光さんに言いました。

たとえば、実家に帰った妻が両親に向かって、「私は何も悪くないのに、光さんが…」と悲劇のヒロインを演じ始めたらどうでしょうか。両親は義理の息子より実娘の味方をするでしょうから、「あいつのところにはもう帰らなくてもいい!」と言い、娘を実家に引き留める可能性はないでしょうか。

私がそんな話をすると、光さんは「そういえば…」と前置きした上で「妻は『母は気性が激しく、小さい頃から母には逆らえなかった』と言っていました」と言います。義母が「こっちで暮らせばいい」と言えば、妻はそんな義母の言いなりになるかもしれません。

そして妻は住民票を実家に移し、娘さんを実家近くの小学校に転校させ、光さんが不在の間に自宅から荷物を持ち出す……そんな最悪なシナリオが現実味を帯びてくるのです。

「これで今生の別れになる可能性だって十分にあり得ますよ」

私は光さんに注意喚起をしました。妻子が帰省先から戻って来ず、離婚、親権喪失、面会拒絶という展開にいたった場合、玄関で娘さんを送り出した日が「最後」になるという意味です。

事の重大性に気づいた光さんの顔が、スッと青ざめました。

(後編に続く)