# 離婚

夏休み明けが一番危ない、不仲な子持ち夫婦が直面する「ある大問題」

気付いた時は手遅れ、子どもの連れ去り
露木 幸彦 プロフィール

「わかった、片付ける」と応じた妻ですが、台所やリビングの「汚部屋」状態は何も変わらず。

「片付けると言ったのに片付けなかったのは今回が初めてじゃないだろ、何回同じことを言わせるんだ!」

光さんが妻に対して強く当たるのも無理はありません。光さんが何より頭に来たのは、「片付ける」と言いながら片付けなかったこと、つまり妻が嘘をついたことだったそうです。

 

夫の言いなりにはなりたくない

さらに、「妻は娘の気持ちもわかろうとしないんです」と、光さんはため息まじりで訴えかけます。

妻は娘さんの体操着や教科書、筆箱など学校へ持っていくものを、家のどこにしまったのかわからなくなり、小学校低学年の娘さんは持ち物が揃わないまま登校しなければならず、恥ずかしい思いをさせられたことがあったと言います。光さんは娘さんの気持ちを想像すると、不憫で仕方がなかったそうです。

妻のこうした言動は、8年間の結婚生活のなかで一向に変わらないまま。妻が直す努力をした形跡もほとんどなし。そして今年の誕生日の出来事をきっかけにして、光さんは「もう、離婚するしかない」と決断したのです。

photo by iStock

ただ、光さんが妻に切り出すと、妻は「経済的に不安だから」「咲良がまだ小さいから」「気持ちの整理がつかない」……などと言い、離婚に応じなかったそうです。

光さんは、妻の言葉の節々に「夫の言いなりになりたくない」という気持ちがにじみ出ているのを感じながら、妻の本音はつかみきれないまま。一刻も早く別れたいのに妻が首を縦に振らないので、どうすればいいのか。

光さんが相談しに来たのがそんな矢先、ちょうどお盆の直前のことでした。じつはこの時すでに、光さんは「連れ去り」の危機に直面していたのですが、ご本人はそのことにはまったく気づいていませんでした。