元格闘家が「グラビアアイドルランキング」主催者になるまで

1997年の初代女王は、もちろん…
佐藤 嘉洋 プロフィール

その先には一体何があるのだろう

高校に入り、佐藤嘉洋ランキング初代女王が決定しました。皆さんもうおわかりですよね。そう、広末涼子です。クラス全員(たぶん)の絶対的なアイドルでした。

高校の同級生にパイパニくん(詳しくは拙著『1001のローキック』参照)という親友がいるのですが、彼はドラマ『ビーチボーイズ』で広末涼子が反町隆史や竹野内豊に手を振るシーンで大変欲情したらしいのです。彼女が手を上げた拍子に、一瞬だけ脇腹を覗かせたシーンで一時停止を押して……(以下自粛)。私の通っていた高校は当時は男子校だったので、一日中そんな話をして、一日中大笑いしていました。

 

高校2年の夏(1997年)のことでした。私はとうとう類い稀な能力に目覚めることになります。一緒にキックをがんばっていたタクマとその兄と、青春18きっぷを使って名古屋から東京まで鈍行列車に揺られて先輩の応援に向かったことがあります。浜松で乗り換えて熱海まで行き、そこでまた乗り換えて東京まで行くというルートでした。

浜松のキヨスクでふと目についたヤングジャンプの表紙には広末涼子が。私はそそくさと手に取り、それを旅のお共にしました。そして、ポータブルCDプレーヤーに繋いだイヤホンを、隣のタクマと片方ずつ分けて、THE BLUE HEARTSの『ロクデナシⅡ』をリピート再生しながら、表紙から私に笑いかける広末涼子を凝視しました。1ページもめくることなく、ずっと。「その先には一体何があるのだろう」と。

そしてとうとう、熱海に到着する直前、私は「見えた!」と車内で人目もはばからずに叫んでしまったのです。怪訝な表情で「何がだて」と聞くタクマ。

「広末の……広末涼子の乳首がとうとう見えたんだ!」と私はまくしたてました。

無論、ただ凝視していただけではありません。胸のふくらみから、この滑らかな曲線上(どうでもいいけど富士山って美乳ですよね)のどこに乳首はあるのか、という緻密かつ綿密な計算を幾度も繰り返し、とうとう見つけてしまったのであります! ちなみに、このとき私はまだ童貞でした。

私は女性の乳首を見通す力を持っています。類い稀な能力でしょう? ただし、見通すにはかなりの気力を使った考察が必要となりますし、実物の女性相手にやると警察に捕まりそうなので、今のところ広末涼子以外に(妄想で)乳首を見たのは川村ゆきえくらいしかおりません。「その先には一体何があるのだろう」その想いはきっとあなたの人生を明るくしてくれるはずです。

トークショーで共演した川村ゆきえと著者(写真:著者提供)

それでは話を再度脱線させて最後にしたいと思います。私をケンカでボコって、飯島愛の裏ビデオを1泊1000円で貸し付けた、件のオオサワ。彼は自分よりも立場が上の人間には気前よく無料で貸していたことが後日判明しました。私が詰め寄ると、「お前になんかタダで貸すわけねえだろ」とバッサリ。

そう、私はケンカに負けた敗者。資本主義の厳しさを中学生ながら体感したのでした。勝負はやっぱり勝たなくちゃならない。人生は戦いだ!

諸行無常、栄枯盛衰の佐藤嘉洋ランキングが熾烈な競争の上成り立っているのも、少年時代の苦い経験に基づくものなのです。秋頃には佐藤嘉洋ランキング2018秋の陣が発表されます。女性の乳首を見通す力を持っている私の目に間違いはないことでしょう。どうぞご期待ください。

*佐藤嘉洋さんバックナンバー記事はこち https://gendai.ismedia.jp/list/author/yoshihirosato

ビジネスに役立つ“風俗の流儀”から恋愛を成就させる“妄想力”のすすめ、はたまた男として生きるための“人生を賭けた裏切り”まで、格闘家・佐藤嘉洋が悩める男子たちに捧げる、失笑&感動エッセイ。

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