24歳女性に「ダメ保険」を売りつけた悪質営業マンの騙し手口

「保険で儲かる」を信じてはいけない
岩城 みずほ プロフィール

あなたが支払う手数料が、営業マンの報酬になる

というわけで、「保険だが運用も目的とした貯蓄性保険」は、保障と運用の両方に手数料がかかります。

そこで3つ目のポイントとして、その手数料自体が「不明瞭」ということが浮かび上がってくるのです。

 

貯蓄性保険では契約者が支払った保険料から、「運用」と「保険」についてそれぞれ複数の名目で費用が差し引かれます。

保険会社は、これらの一部を、販社の銀行、乗合代理店、また、この先輩のような販売者にインセンティブとして支払います。

平成28事務年度金融レポートにも、「インセンティブ報酬料も原資は保険契約者から預かった保険料であることを踏まえると、『質』『良』ともに、顧客にきちんと説明できる合理的なものとしていくことが重要である」と指摘されているほど。

顧客に対する合理的で明確な開示を期待したいものです。

さて、では陽菜子さんはこれからどのように資産運用していけば良かったのでしょうか。

2018年1月からスタートした「つみたてNISA」は、長期・積立・分散投資を税制面から促進した制度です。この制度の最大の特徴は、特別に投資の知識を持たない普通の人でも安心して商品が選べるように、長期の資産運用に適した投資信託を金融庁が限定していることです。

そんなつみたてNISAで、低コストの国内外のインデックスファンドで分散投資をすれば、ほとんどコストをかけずに運用することができるでしょう。

コストも複利で積み上がることを考えれば、上記のような貯蓄性保険は、お金を増やすのに適切な商品だとは言えません。

ぜひ、経済合理的なお金の置き場所で、効率よく資産運用をしていきましょう。