都内の名門小学校で働く女教師、40歳で「NG投信」にハマった末路

職場で流行った投資ブームに乗った代償
高山 一恵 プロフィール

提案されていた商品の中身は…

慎重な性格のA美さんが2500万円を一気につぎ込むとは考えられませんが、「同僚の先生たちがみんな買っている」「有名な金融機関」「営業職員の巧みなトーク」、この3つのマジックがそうさせてしまったのかもしれません。

 

金融機関のおすすめの投資信託を買った以後は、仕事が忙しく、しばらく気にもとめていなかったA美さんですが、同僚の先生から以前買った投資信託がすごく値下がりをしていると聞き、金融機関から自宅に届いていた書類をよく見てみると、大きく損失しているではありませんか!

金融機関に問い合わせをしたところ、「待っていればいずれ戻ります」との回答。とりあえず、臭いものには蓋をして、そのまま歳月が流れてしまったそうです。

40歳の誕生日を迎え、「このまま独身かもしれないし、損をしてしまった投資信託をなんとかしなくては!」と一念発起して相談にきたのでした。

A美さんが買っていた投資信託を見てみたところ、テーマ型ファンドや通貨選択型ファンド、毎月分配型ファンドなど、一般的に手数料が高く、リターンの割にリスクが高いと言われている商品ばかりがずらりと並んでいました

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中でも毎月分配型ファンドは毎月分配金を受け取れるとあって、人気が高い商品なのですが、ファンドによっては投資した元本を切り崩して分配金をだしています。この場合、毎月お金が入ってくるため気づきにくいですが、元本がどんどん目減りしているのです。

さらに、どの商品も基準価額が高い時に一気に購入していることも損失を大きくしている理由でした。

ひとまず、A美さんには、手持ちファンドの整理からアドバイスをしました。残念ながらもう上がる見込みのなさそうなファンドは損切りして、コスト、運用成績、各指標などから判断して良質なファンドを提案。投資ポートフォリオ全体をリバランスしました。