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ユニクロ柳井とZOZO前澤が頼る、知られざる「黒子企業」の正体

アパレル業界、真のイノベーション企業
遠藤 功 プロフィール

「体格」より、「体質」を磨き続ける企業が勝ち残る

生産ラインでも独自の工夫が見られる。一見似たような製品が何十台も並んでいるように見えるが、機械の仕様は一品一様であり、同じものはない。

 

こうした多品種少量の組み立てを効率的に行うために、ライン生産ではなく、組み立て作業者が移動して部品の組み立てを行うという独自の生産方式を採用している。「世界初」は非凡な現場力によって支えられているのである。

2018年5月に同社は中期経営計画(2018~2020年度)を発表した。それによると、2020年度の業績目標は、売上高1000億円、営業利益250億円を打ち出している。

WGの可能性は、アパレル、ファッション分野にとどまらない。スポーツウエアやシューズ、介護用品やメディカル用品などへの応用も期待できる。まさに経営理念である「Ever Onward(限りなき前進)」を実践している。

世界を見渡せば、M&Aばかりを繰り返し、何兆円、何十兆円といった「水膨れ」した会社が、世界中で生まれている。しかし、一歩間違えると、それは「成長」ではなく、「膨張」となる。そして、「体格」一辺倒の経営は必ず破綻を招く。

たとえ「体格」的には劣っているように見えても、「体質」を磨き続け、独自価値を創出できる会社は必ず勝ち残ることができる。

日本のモノづくり企業が、島精機製作所の経営から学ぶべき点はきわめて多い。