パートで働く主婦にとっての大きな関心事は、いわゆる「パート収入の壁」といわれるものです。
かつては「103万円の壁」がよくいわれましたが、最近では106万・130万・150万円の壁も出てきて、どんどん仕組みが複雑になってきています。
「壁を越えて働くと、どのくらいソンをするのか」
「妻自身が社会保険に入るとソンするのか、それともトクになるのか…」
「そもそも ”いくら働くのがベスト” なのか」
……など、知りたいことや疑問に思うことはたくさん。
ソンをしないように「なんとなく年収100万円までに抑えている」という声をよく耳にしますが、それは「正解」でしょうか。今回はそんなパート主婦の疑問に答えつつ、トクする働き方を解説したいと思います。
そもそもパート主婦の収入の壁はいくつも存在しますが、まずは「気にしなくていいもの」「重要なもの」にわけて考えることが大切です。
以下、それをまとめてみました。
◆「103万円の壁」=妻の収入に所得税がかかりはじめる
→気にしなくていい
◆「106万円の壁」=従業員501人以上の企業で働く、一定要件を満たしたパートタイマーは勤務先の社会保険に入らないといけない
→重要!
◆「130万円の壁」=妻は夫の「社会保険の扶養」から外れて、自分で社会保険に入らないといけない
→重要!
◆「150万円の壁」=2018年1月に登場。夫の配偶者控除が段階的に減り始める
→気にしなくてもいい
このように、税金の「103万円の壁」と「150万円の壁」は、気にせず壁越えをしてOK。しかし、妻が社会保険に入ることになる「106万円の壁」もしくは「130万円の壁」の壁越えは、知識を持ったうえで戦略的に実行しなくてはなりません。