「目が小さい」と言われ続けた梅沢富美男さんに、恩人がかけた言葉

有名人が明かす「私を助けてくれた人」
週刊現代 プロフィール

'07年1月に長女・えみるちゃん(当時10歳で小学5年生)を交通事故で亡くし、失意の底にいたタレントの風見しんご氏(55歳)を支えたのもまた恩師の言葉だった。

「いまでこそ、こうして話せるようになりましたが、事故後、数年は、自分の感情をコントロールすることがまったくできず、すぐに涙があふれていました。事故が起こる以前から、大将(萩本欽一氏)からよく言われていた言葉がありました。

『人はつらい思いをした後に、必ず何かが実る。人の運というのは、つらい中にしかないんだよ』

事故の後も、その言葉を思い出してはいたものの、正直言って、『大将、これはつらすぎるよ。この中に何の希望があるんだろうか』と感じていました。

でも、その一方で、ここで踏ん張れば、きっと何かが見えてくるんだろうなと信じるしかなかった。娘はそれで天国に行けると自分に言い聞かせていたんです」

 

逃げるともっと苦しくなる

しかし、運命は非情にもさらなる牙をむいた。えみるちゃんが亡くなった翌年、奥さんのお腹の中にいた長男が亡くなったのだ。妊娠8ヵ月だった。このときはじめて、風見氏は萩本氏が言っていたことの意味が身に染みたという。

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「これも時間が経ったから言えることですが、長男を亡くしたとき、やっと大将が言っていた『つらい中にじつは希望がある』という言葉の意味がわかったような気がしました。

長男は妻のお腹のなかにいる間からダウン症であることがわかっていました。だから、『息子のために何をしてやれるかな』、『どんな準備をしておかなくちゃいけないかな』といろいろと考え、妻と話し合うようになりました。

それまでは過去のことばかり考えていました。えみるのことをずっと悔やんで、過去に縛られていたような気がします。

でも、息子のことがあって、初めて先のことを考えることができたんです。結果的に非常につらい体験でしたが、未来に向かうことの大切さを教えてもらいました」