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# 働き方

働き方改革のプロが実践する「週休3日30時間労働」の秘策

実は、誰にでも可能だ

「働き方改革は、それ自体を目指すと必ず失敗します」

こう断言するのは、元マイクロソフト執行役員で、現在は働き方改革に関するセミナーやコンサルティングを行う「クロスリバー」代表の越川慎司氏だ。

「働き方改革」を目指して多くの企業が人事制度の変更や最新のITの導入に取り組むが、働く側の社員の活用率は限定的である。そんな中「週休三日、労働時間は週30時間」という驚きのワークスタイルの実践者でもある越川氏が、本来目指すべき働き方の方向と、その実践方法を語る。

第一回は「週休三日、労働時間30時間」を実践する、越川氏自身の仕事のやり方と時間の使い方について紹介する。

 

働きすぎです。

あなたはいま、週に何時間働いているか、把握していますか? 会社からは「労働時間を減らせ」といわれているけれど、どうすればいいか分からない、と戸惑っていませんか?

私は、マイクロソフト社から独立して、「クロスリバー」という会社を設立しました。主な業務は、働き方改革に関する講演やアドバイザー。政府の働き方改革法案が採決されていることもあり、お陰様で多くの企業から問い合わせをいただいています。

これまで働き方改革に関する相談に応じ、実際に支援している企業は大小合わせて526社。うち本格的に企業に入って継続的な支援をしている企業は26社で、従業員数でいえば約16万人の「働く人たち」に対して、変化の対応力を身に付けることを支援しています。

他国と比較しても、日本人が働き過ぎなのは明らかです。勤勉であることはよいことですが、厳しい言い方をすれば、「長く働くこと」が前提になってしまって、作業自体が目的となっていたり、非効率的な仕事のやり方が根付いてしまっているのではないか、という危惧を持っています。

私は、「働く人の行動と意識」を変えたいと思っています。その一環として、まず自分自身で週休3日、週30時間労働を実践しています。

働き方改革を支援する人の働き方が乱れていては、本末転倒もいいところ。まずは自分の働き方でひとつの理想形を示して、そして、「既存のビジネスに欠けている労働時間を新たなビジネスに再配置したり、彼らの働きがいを改善することは可能ですよ」と伝えたいのです。

社長だから、細かい仕事は全部社員に任せているんでしょ? 決済業務ばかりだから、30時間で終わらせられるんでしょ? よく聞かれますが、そんなことはありません。「クロスリバー」はベンチャー企業です。社長の私もクライアント企業の課題解決に深く入り込み、また会社が成長し、メンバーの働きがいが増すように全体の最適化をしています。

では、なぜ週休3日、週30時間でも仕事を回すことが出来るのか。今回はその秘密からお話しすることにしましょう。