家を建てる前に知りたい「いつ、だれに、いくら払うか」お金のリアル

一級建築士が教えるお金のことすべて
丹羽 修 プロフィール

かかる費用はまだまだある

家づくりにかかる費用は、土地代、設計料、工事費だけではありません。そのほかにもいろいろと必要な費用があります。ついつい忘れがちな費用についてまとめてみました。

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・地盤調査費用、地盤改良(補強)工事費用

地盤の強度を調べます。調査費用の目安は5万円程度。ですが、その結果によっては別途地盤補強工事費用が必要になる場合があります。一般的な木造住宅の場合、50万~100万円前後かかります。

・地鎮祭・上棟式の費用

地鎮祭とは、工事を始める前に土地の神を祀り、工事の無事を祈る儀式です。費用は地域によっても異なりますが、神主さんへの玉串料、別途お供えもの代などを含め、5万円程度です。

上棟式は、柱、梁などの骨組みが完成し、棟木を上げるにあたって大工の棟梁などが神を祀り、新しくできる家の安全を祈る儀式です。職人さんたちへのご祝儀や宴席(直会)の費用がかかります。金額は、規模ややり方によって異なりますが、10万~15万円ほど。

 

最近はこうした儀礼を簡略化したり、省略したりする人も増えていますが、これから始まる工事に関わる大工さんや職人さんたちと会えるまたとない機会です。私はどのような形であれ、おこなったほうがいいとおすすめしています。職人さんたちは、いい仕事をすることでお返ししてくれるはずです。
 
・建築申請費用

建物を建てるには、「建築確認」を役所に提出し、建築基準法や条例などが守られているか審査を受けます。審査機関に支払う手数料(建築確認申請手数料、中間検査手数料、完了検査手数料)は床面積や建物の構造によっても異なりますが、一般的な2階建て住宅の場合、5万円前後です。

そのほか、エコポイントの申請、開発許可申請、長期優良住宅の申請、構造計算のある物件など、特別な申請をする場合は、別途費用が必要になります。

・登記費用

土地の登記(土地の所有権移転登記)、建物の登記(建物の表題登記、建物の所有権保存登記)、ローンを組むための抵当権設定登記などが必要です。登録免許税のほか、司法書士などに頼んだ場合はその報酬がかかります。

・保険料
 
金融機関の多くが、住宅ローンの融資に火災保険の加入を義務づけています。ただし、必ずしも銀行がすすめる保険に入る必要はありません。補償内容や期間、保険料は、保険会社によって異なります。
 
これ以外に、完成後にかかる税金もありますので、予算のなかに入れ込んで考えなければいけません。