家を建てる前に知りたい「いつ、だれに、いくら払うか」お金のリアル

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丹羽 修 プロフィール

「支払い時期」には注意しよう

では実際にどのタイミングで、どのような支払いが発生するのでしょうか。

注意したいのは、費用によって支払い先がそれぞれ異なる点です。主な支払いは、土地購入費(不動産会社)、設計料(設計事務所)、工事費(工務店)の3つです。それぞれ具体的に見ていきましょう。

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▼土地購入費 支払い先:不動産会社

1. 土地売買契約時……手付金、仲介手数料(50パーセント)
2. 土地決済時……土地代から手付金を引いた残金、仲介手数料(50パーセント)、登記費用

売買契約を交わすときに手付金を支払います。手付金の金額に決まりはありませんが、一般に土地代金の10パーセントが目安です。決済時には不動産登記や住宅ローンを借りるための保証料や手数料、不動産会社に支払う仲介手数料などの諸費用が必要になります。

▼設計料 支払い先:設計事務所

1. 設計契約時……設計料の20パーセント
2. 基本設計完了時……30パーセント
3. 実施設計完了時……30パーセント
4. 引き渡し時……20パーセント

設計料の支払いは通常、3~5回程度に分割しておこないます。支払いの回数や割合は設計事務所によって異なります。

 

前記は私の事務所の設定です。このほかに工事の中間時にもう1回支払いが発生するパターンや、設計契約時、実施設計完了時、引き渡し時という3分割のパターンもあります。

▼工事費 支払い先:工務店

1. 工事請負契約時(着工時)……工事費の25パーセント
2. 上棟時(構造部分ができあがった段階)……25パーセント
3. 木工事完了(大工さんの仕事が終わったとき)……25パーセント
4. 引き渡し時……25パーセント

契約時、上棟時、完成時という3回に分けるパターンも多いようです。なかには、契約時と着工時で分けて払うケースもあります。これは木造住宅の場合です。鉄骨造や鉄筋コンクリート造のときは、多少、支払い時期が異なりますので、ご確認ください。

設計料や工事費は、建て主さんの都合に応じて、時期や割合など多少相談に応じてくれるところもあります。どうしてもこの時期までにこの金額を用意するのが難しいといった場合は、早めに相談してみましょう。