頑張らない、自分の頭で考えないのが「真に生産性の高い働き方」だ

嫌な仕事もローカロリーでこなすコツ
大竹 慎太郎, けんすう プロフィール

けんすう:その時にも役立つのが「遅滞評価法」です。

大竹:ほう。

けんすう:結局受験の時に気づいたのは、10冊の問題集とか10冊の過去問中、7回とか出てくるものは超重要で、1回しか出てこないようなものは切り捨ててもいいということだったんですね。そこから編み出した読書術が「同じ関連の本を大量に買い込んできて、まず目次を眺めて『何が重要なことか?』のあたりをつけて、後は斜め読みしまくる」というものです。

大竹:はいはいはい。

けんすう:それだけ大量の本を読み込んで、どの本にも共通して出てくることが、その分野における最も大切な知恵であるということになります。あとはそれを実践して、改善しつづければいいだけという状況に入っていく。

大竹:なるほど、なるほど。

けんすう:話をまとめると、そうやって平時には「自分の頭で考えない」ことを完遂することで、脳に考える余白を大量に作っておいて、「本来、最終的に自分の頭で考えざるを得ない本当に重要な仕事」に時間の多くを投下していくのがすごく生産性の高い働き方である、ということになります。

 

大竹:それこそが、「頑張らない」「自分の頭で考えない」「無感情に仕事に取りかかる」の真骨頂であると……。

けんすう:そうですね。

大竹:だとすると最終的には、起業してからの話だけじゃなく、起業・独立する“以前から”やっておかなければいけないことのすべてを書いたがゆえに、起業や独立したい人“以外にも”役立つ内容になっている僕の本を……、まずは無感情にアマゾンで購入するところからすべての習慣を始めていけばいい、という結論でよろしいでしょうか(笑)?

けんすう:えっ……。

大竹:本の中では正に、サイバーエージェントで新人賞やMVPを獲得する過程で学んだ、「偉大な先人たちが行ってきた、意志に頼らずとも次から次へと行動できるようになる方法」や「いち社員として圧倒的な成果を上げ続けるための具体的方法論」といった話もかなり書き込んでいるので。

けんすう:……まあ、ただ、本を一冊読むってカロリーのかかることなので、斜め読みすらも厳しいという時は、最悪目次を眺めるだけでもいいと思うんですけどね……。

大竹:その意味でいうと僕の本は、あくまで読者の人に実際に実践してほしい方法論を極めて具体的に書いた本です。だから飛ばしを防ぐために、目次を読むだけだと各項目にどういう結論が書いてあるかはわからないつくりにしてあります(笑)

けんすう:えっ……。

大竹:本では、そういうこだわりも楽しんでいただければと。

けんすう:(アマゾンのレビューページを見ながら)ほんとだ、レビューにも「編集者か著者か、はたまたゴーストライターの怨念がこもっているかのような凄まじい構成になっている」って書いてあるな……。これ、大丈夫なんですか?

後編につづく

■対談者プロフィール
けんすう/古川健介(ふるかわ・けんすけ)
Supership取締役。1981年6月2日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvの大手サイトに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップの代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡後、同社にてCGM事業の立ち上げを担当。2006年、株式会社リクルートに入社、事業開発室にて新規事業立ち上げを担当。2009年6月リクルートを退職し、Howtoサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(現・株式会社nanapi)代表取締役に就任、現在に至る。

大竹 慎太郎(おおたけしんたろう)
株式会社トライフォート代表取締役CEO。1980年11月13日生まれ。群馬県富岡市出身。関西外国語大学外国語学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科修了(経営管理修士)。2003年に新卒でサイバーエージェントに入社し、新人賞や全社MVPを獲得。SBIグループで新規事業を手掛けた後に、Speeeに経営企画の担当役員として参画。31歳でスマートフォンアプリの開発会社トライフォートを創業し、従業員の数を半年で70人に、3年で180人規模にまで育て、国内最大規模のベンチャー投資ファンドWiLの第一号投資案件になる。LINEとも資本業務提携を締結し、SBIグループのファンド等からも出資を受ける。今後はAI事業など、既存の受託開発事業やゲーム事業以外にも多くの新規事業を創出する計画。
2018年、初の著書『起業3年目までの教科書』を出版。
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