8月29日 ファラデーが電磁誘導の実験に成功(1831年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、イギリスの物理学者マイケル・ファラデー(Michael Faraday、1791-1867)が、磁気によって電流を発生させる実験に成功。現在「電磁誘導」として知られる物理現象をはじめて示しました。

【写真】マイケル・ファラデーの肖像画
  マイケル・ファラデーの肖像画 photo by gettyimages
【写真】電磁誘導の発見を記したファラデーの実験日誌
  電磁誘導の発見を記したファラデーの実験日誌

電磁誘導は、鉄心を介したコイルによる2つの回路のうち、その一方に電力が生じるとき、もう一方のコイルにも電力が生じ(誘導起電力)、その誘導起電力の大きさはその回路を貫く磁界の変化の割合に比例するというものです。

【写真】実験に用いられたコイルが巻かれた鉄心
  電磁誘導の原理を発見した実験に用いられた、2つのコイルを巻いた鉄リングを再現したもの photo by gettyimages

火力、水力、原子力発電など、ほぼすべての発電方式が、最終的にはこの電磁誘導によって電流を発生させており、また磁場と電流の相互作用を初めて明らかにした点から、電磁気学における最も重要な発見とも言われています。

 もっと知りたい! 〈ファラデーと電磁誘導〉についての本はこちら 

光と電磁気 ファラデーとマクスウェルが考えたこと

小山慶太 著

貧しく満足な教育を受けられなかったにもかかわらず天性の実験センスで科学を切り拓いたファラデー。大地主の跡取りでケンブリッジ大卒のエリート、早くから数学に特別な才能を発揮したマクスウェル。育った環境も、科学へのアプローチも対照的な二人の天才の共演によって、電磁気学が完成されていく過程をたどる。