「面白くない国会を変える」超党派若手議員の本気度はどこまでか

小さなこと、か、それとも…

国会が面白くない!

憲法が「国権の最高機関」「国民の代表機関」と定める国会がグダグダである。党首討論は質問と答えが噛み合わず、予算委員会では「森友・加計学園(モリカケ)問題」を延々とやっている。党首討論のテレビ中継の視聴率は1%台。国民はとっくに国会を見限っている。

そんな中、超党派の議員100人以上で構成する国会改革の会議が七月に産声をあげた。その名も「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」。はたして国会は「面白く」なるか。

 

視聴率1.3%の衝撃

6月27日に行われた安倍晋三自民党総裁と枝野幸男立憲民主党党首による党首討論。議論は一向に噛み合わず、安倍氏は枝野氏の以前の発言を引き合いに出し「枝野さんがおっしゃる通り、党首討論の歴史的使命は終わった」とさじを投げた。お互いが「無意味」という討論、見ていて面白いはずがない。NKKの視聴率はわずかに1・3%(関東地区)。民放の番組ならプロデューサーの首が飛びかねない数字だ。

野党の質問が悪いのか、与党の回答が悪いのか。結論を言えばどっちもどっち。野党の議員にとってNHKで中継される予算委員会などは、有権者に自分の仕事ぶりをアピールする大切な時間。発言がワイドショーなどで取り上げられればなお効果的なので、質問内容は視聴者ウケする「スキャンダル」に偏りがち。今で言えば「モリカケ」である。

これに対して与党は、上西充子法政大教授が指摘する所の「ご飯論法」に終始する。「朝ごはんは食べたか」という質問に対し「(パンは食べたが)ご飯は食べませんでした」。「何も食べなかったのか」と問われると「どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので……」。核心をずらして時間切れを狙う論法だ。

これをまたテレビや新聞が「言った」「言わない」と延々報じるのだから、見ている方はたまらない。もはや大半の国民は国会不信を通り越し「国会無視」になりつつある。絶望的な視聴率がそれを証明している。

「このままではいけない」と立ち上がったのは「平成のうちに」会議である。会長には浜田靖一氏(自民党)、副会長には馬場伸幸氏(日本維新の会)、細野豪志氏(無所属)、幹事長には泉健太氏(国民民主党)、事務局長には小泉進次郎氏(自民党)らが就任した。立憲民主党、共産党を除く政党の議員が参加した。

「平成のうちに、どんな小さなことでも、一つでもいいから、衆議院改革を実現する」という思いが「平成のうちに」という一風変わった会議名の由来である。当面の目標は、

1. 党首討論の定例化・夜間開催
2. 衆議院のIT化
3. 女性議員の妊娠・出産時等への対応

の三つ。

国対委員の経験が長い浜田氏は「小さなこと、と思われるかもしれないが、議院運営委員会(議運)を動かすのはとにかく大変。各党が合意できそうなものから始めて、改革の熱を高めていかないと」と語る。

党首討論は平成12年の「国会審議のあり方に関する申し合わせ」で「週一回40分」とされ、平成26年の申し合わせでは「月に一回実施」としたが、いずれも実現していない。

国会のIT化は全く進んでおらず、会期中の印刷費用は数億円。印刷が間に合わなくて審議が止まることもある。タブレットの導入でペーパーレス化すれば審議がスムーズになり、官僚の負担も減るはずだ。女性議員が妊娠・出産で表決に加われない場合の代理投票を認めないルールなど「いつの時代?」と言いたくなる。

しかし与野党の思惑が複雑に絡まりあう国会改革は、一筋縄では進まない。