「真実を知りたい…」東京医大不正入試問題、届かない受験生の思い

「受験生はモノじゃない。人間です」
井戸 まさえ プロフィール

今も続く「白い巨塔」

山崎豊子原作の「白い巨塔」がテレビドラマかされたのは1978年のことだ。あれからちょうど40年が経つ。

療ミスの情報開示等の部分では進んだかもしれないが、しかし「白い巨塔」は崩れていない。

特に、親が開業医や医療関係者である以外で医師になろうとすると、人間関係が大切になる。

医局の教授、先輩たちとの付き合い等が、就職に直結するから、「違う」と思っても、言葉を飲み込むことになる。

臼井理事長をはじめとする東京医大の不正入試は、こうした医学部の小さな権力構造が何重にも積み重なって生まれてきたものなのだ。

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「東京医科大学は当該受験者への対応を検討するとのことですが、これはなされて当然であります。

どこまで遡るか、どの程度の対応となるのか等、続報を待たねばなりませんが、いずれにしても全ての当該受験者に対し誠意のある対応がなされることを望みます。

これまで努力してきた一人の人間の人生を否定し踏みにじり、能力があってもそれを認めない。人の人生をめちゃくちゃにしているわけです。

そして、なんと、信じがたいことに、被害者は大勢いた。受験生はモノじゃない。人間です」(リコさん)

 

医師という、人の命を扱う大事な仕事を行なう人々を育成する現場で行なわれた「モノ」扱い。

リコさんは、冒頭に記した通り、東京医大に対し情報開示等、誠意ある対応を求めていくことにしている。