普通の人が「億単位」の資産を築いた…! その意外すぎる投資法

「投資は知的なゲーム」ではない
福田 猛 プロフィール

なにも考えない人ほど、大儲けするというデータ

そうした人は10年・20年と時間を味方につけて資産を増やしていく投資家や、これまでに貯めた資産を運用してお金に働いてもらっている人です。何も特別な能力は必要ではありません。コツコツと働いた資産を長期間にわたって運用している結果です。

ネイサンのように一日で大金持ちになったり、世界を動かすことは特別な人にしかできないですが、長期の資産運用で資産を築くことは誰にでもできるのです。

資産運用に特別な才能は不要です。また、価格やタイミングを考える必要もありません。そもそも相場を気にしていたら儲からないのです。どういうことかというと……。

エリスの教えをご存じでしょうか。

著名投資家チャールズ・エリスは著書『敗者のゲーム』の中で、相場観(今は高い 安いという考え)を用いて売買を行った人は、単純に資産を保有し続けた投資家よりもリターンが減ってしまうと結論付けています。

 

次の表は1964年1月4日~2018年6月25日まで54年分、米国の主要株式指数であるS&P500日次リターンの分析です。この期間ずっとS&P500を保有し続けていた投資は年率6.67%(左端)のリターンが得られました。

(出所)ブルームバーグより弊社作成

保有しているだけで年率6.67%はすごいですね(54年間複利で運用すれば約32倍に増えています)。しかし相場は上下を繰り返します。下落相場はできることなら避けたいですよね。

ですから投資家は相場観を駆使して下落相場を回避しようとします。仮にこの期間の一日の下落幅ランキングワースト30日間をすべて避けることができれば、リターンは10.78%まで上がります(右端)。

それに対して、この期間のプラスリターンだった日のうち、上位たった10日間相場から離れてしまったらリターンは5.23%、20日間離れていたらリターンは4.27%、30日間離れていたら3.42%までリターンは減ってしまいます。

投資の経験のある方ならおわかりかと思いますが、ものすごく相場が大きく下落した日の翌日に相場は急騰したり、逆に大きく上昇した日の翌日に反動で大きく株価は下落したりします。ですから結果的に、リターン下位30日を避けようと相場から離れていると、同時にリターン上位の日も得られなくなってしまうものです。

多くの投資家は、下落相場を避けようとして相場から離れてしまい、その結果リターンを取り損ないます。さらに、利益確定の際に税金を支払い、次に相場に戻る際に購入時手数料を負担します。

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