武蔵小杉は何位…? 大人気なのに実は「住みづらい街」ランキング

史上初調査。豊洲、横浜、二子玉川は?
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強風で髪がぐちゃぐちゃ

東京以外の街も見てみよう。「定年後に住みたい街ランキング」で2位に輝いた横浜は、意外にも「住みづらい街」ランキングで5位に入った。経済評論家の平野和之氏が解説する。

「まず、一口に横浜と言っても、地域がかなり広い。本当に住みやすいと言えるのは北側のほんの一部のエリアだけです。

みなとみらいや青葉区、港北ニュータウンなどは人気が高いですが、その辺りの地域の平均的な世帯収入はおよそ900万円とも言われ、家賃だけでなく、高級スーパーばかりなので、物価も高くなっています。

ならばそれ以外の地域に、と思われるかもしれませんが、横浜の南側は意外と中心部まで移動に時間がかかり、途端に利便性が悪くなる。人口転出も多く、将来的に過疎化が懸念されるエリアもある」

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しかし、その「ほんの一部」であるはずのみなとみらい地区のタワーマンションに住む50代の女性でさえ、こう話す。

「この辺りはとにかく風が強いんです。海沿いだし、30階建てのビルが立ち並んでいるので、ビル風が一年中吹いている。散歩をしていると髪型がぐちゃぐちゃになってしまう。

特に冬は冷たい風が吹きつけるため、犬の散歩に行くだけで顔が痛くて仕方ありません。

あと、スーパーが近くにないんです。歩いて5分ほどの場所にある別のマンションの1階に一つスーパーがありますが、品揃えが悪いうえに値段が高い。仕方がないので、大きな買い物以外は近くのファミリーマートで我慢しています」

 

神奈川県内でも有数の住みたい街、たまプラーザに至っては、「住みづらい街」ランキングで4位にランクインしてしまった。

「たまプラーザは、'80年代に雰囲気のあるお屋敷街として人気を集めました。この雰囲気を守るために、未だに建坪率(敷地面積に対する建坪の割合)や建物の高さに制限があります。

建坪に制限があるということは、余った土地に庭を保有しなければならないことも多い。使わない庭のために固定資産税や相続税を取られるケースもあります」(前出・小川氏)

さらに、たまプラーザでいま問題になっているのが住民の高齢化だ。特に郊外では、若年層が多く転出し、空き家が増加しているという。

「住民も70歳以上が中心となっている地区もあります。このままだと、ゴーストタウン化してしまうのは間違いありません」(前出・長嶋氏)

せっかく住んでも、数年後にはご近所さんがほとんどいなくなってしまう、なんてことになりかねないのだ。