住みたい街ランキングと言えば、吉祥寺の名前が思い浮かぶ人もいるだろう。今年度のランキングでは3位となったものの、14年までは10年連続の首位を誇っていた
「ザ・住みたい街」は、中央線沿線の文化と落ち着いた住宅地、井の頭公園などの自然のバランスが人気を博している。
だが、実際に住むとなると、年を重ねた人、特に家庭を持っている人はこの街では「邪魔者扱い」されてしまうかもしれない。「住みづらい街」ランキングでは7位となった。
「吉祥寺は、昔から流行を先取りしたような街でした。少しマニアックな音楽や映画などについて熱く語りたがるような若者が多く住んでいます。
所帯持ちだと、彼らの熱量についていけず、どこかシラけて居心地の悪さを感じてしまう一面もあるかもしれません」(前出・吉崎氏)
さらに、住むことができる場所が駅周辺部に少ないことも、吉祥寺が住みづらい要因の一つ。
駅前は所狭しと商業施設や商店街が位置しているため、そこから10分以上歩かなければ、住宅街にはたどり着くことができない。つまり、引っ越す前に魅力に感じていた街と、実際に住む場所がズレてしまうかもしれないのだ。