武蔵小杉は何位…? 大人気なのに実は「住みづらい街」ランキング

史上初調査。豊洲、横浜、二子玉川は?
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では、人気の高い高級住宅街はどうだろう。

「ニコタマ」こと二子玉川は、住みたい街ランキングの常連の一つ。渋谷まで田園都市線で10分という好立地ながら、多摩川などの自然環境にも恵まれている。

15年にオープンした蔦屋家電や、二子玉川ライズといったショッピングモールなど、オシャレな商業施設が揃っている。住んでいるだけでステータスになる、とさえ言われるほどだ。

SUUMOが公開する「住みたい街ランキング2018関東」では16位に入っている。

自由が丘のホームレス

しかし、この街もまた、「住みづらい街」ランキングでは8位にランクインしている。5年前に一軒家を購入し、一家で転居したという50代の住民男性は「想像と少し違いました」と不満を漏らす。

「確かにオシャレなお店は多いのですが、閉店の時間がとにかく早い。夜10時ごろに入れなくなってしまうお店が多すぎます。閑静といえばそうなのですが、物足りなさを感じることがあります。

よく住民のプライドの高さについて話題になることがありますが、実際に住んでみると、想像以上でした。

『お子さんはどちらを受験されるんですか?』『休みはどちらに行かれるんですか?』というように、会話の中で『富豪自慢』のきっかけ探しをしてくるご近所さんばかり。正直、休みの日にお隣さんに挨拶するのも億劫ですよ」

さらに、災害リスクの観点からも、ニコタマは安心して住みやすい街であるとは言い難い。不動産エコノミストの吉崎誠二氏が話す。

「二子玉川の住宅地は、多摩川に向かって下がっていく傾斜の地に作られています。当然、水は低地に溜まっていくため、大雨が降ったりすれば、水害への警戒が必要になります」

 

ニコタマと同じく、オシャレなベッドタウンとして発展し、人気を集めるのが自由が丘だ。高級感あふれる街並みに憧れを持つ人は多い(SUUMOの「住みたい街ランキング」では13位)。

住民に話を聞くと、この街もまた、世間のイメージと実際の生活との間にギャップがあるようだ。

「ロータリーがある自由が丘駅の正面口は、バスの往来が激しいのに、出入り口は一車線の道路が一本ずつ。予備校が多いので、通学する子どもも多い。狭い道がごちゃごちゃになって、駅まで行こうとすると想像の倍くらい時間がかかります。

さらに悪いことに、中国人向けの旅行ガイドに、自由が丘が観光地として紹介されることが多いそうなんです。正直、わざわざ訪れるほどの観光地ではないと思うんですが……。

案の定、中国人観光客が路上を彷徨っているので、余計に混雑が酷くなっていますよ」(住民の30代女性)

さらに、最近再開発が進み、新興住宅が多く建てられた駅の南口もまた、大きな問題を抱えていると、この住民は嘆く。

「私の家は南口側にあるのですが、最近になって緑道が整備されて、自然と街並みが組み合わさった美しい風景の街になったんです。

でも、道の脇にベンチを多く設置したのが良くなかった。このベンチが、軒並みホームレスの『家』になってしまっているんです。

人数も多く、夜中に飲み会を開いたりするので、治安が良くありません。先日も、近所でボヤ騒ぎが起こったりしたようで、正直不安です」