「汗は拭きすぎてはいけない」猛暑を安く・快適に過ごす100の知恵

スポーツドリンクは凍らせるな
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調理家電は極力使わない

エアコンの効きが悪いときは室外機の周りの風通しをチェックしよう。前出の北原氏が解説する。

「一般的なルームエアコンは、室外機が吸い込む空気の温度が45℃程度に上がると、強制的に2~3割ほど能力を下げるように設計されています。これはエアコンの中にある冷媒が過度な圧力とならないようにするため。

対策としては、(11)室外機の周りの草むしりをしておく、(12)室外機の裏に荷物を置かないようにすること。また風通しを遮らない範囲で(13)直射日光を室外機に当てないようにすると効果があるでしょう」

 

エアコンと扇風機を同時に使うと効果が上がる。その具体的方法について、前出の西郷氏が言う。

「ふんわりとした(14)微風運転が可能な扇風機ならば、その風を身体にあてるようにして、体感温度を下げて、エアコンの設定温度を上げます。扇風機はエアコンと比べると格段に消費電力が小さい。

もう一つの方法は、(15)扇風機の風でエアコンから出る冷気を、天井を這わせるように上に押し上げる。そうすると、部屋全体がムラなく涼しくなります。扇風機は低い位置に置き、エアコンの冷気に向けて、斜め横から上向きに風を送る。

また、(16)首振り機能で、空気を攪拌するのも効果的です。その際は壁に向けるといいでしょう」

エアコンがなくても過ごせる涼しい時間帯は、外の風を取り入れる。消費生活アドバイザーの和田由貴氏が語る。

「扇風機の風を窓に向けるという方法があります。まず部屋の窓を2ヵ所以上開けます。それで片方の窓際に、外に向けて扇風機を置く。そうすると室内に空気の流れができて、もう一つの窓から風が入ってきます。

(17)日陰にある北側の窓を開けて、日向にある南側の窓に扇風機を置いて風を出すようにしてください」

少々強引だが、(18)扇風機の前にタライを置き、その中に凍らせた2Lのペットボトルを置くと、エアコンの代わりになる。しかも凍ったペットボトルは湿気もある程度取り除いてくれる。

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夏場は当然ながら、冷蔵庫の効きも悪くなる。その対処法について前出の和田氏が語る。

「冷蔵庫は外側に放熱をします。ですから、(19)冷蔵庫を壁や食器棚にぴったりとつけてはいけません。隙間が1cm程度だと、虫のすみかになったりします。3㎝以上空けたほうがいいでしょう。

また、冷蔵室は中で冷気が循環しています。その流れを妨げないように、(20)冷蔵室には食材を詰め込みすぎないこと。(21)冷凍室は、物がたくさん詰め込まれていたほうが冷凍効率が良くなります。

なにより冷蔵室を効率的に使うためには開閉回数は最小限にとどめること。夏は飲み物を取り出すために冷蔵庫の開け閉めも激しくなると思います。

そこで、(22)保冷効果の高い真空マグや水筒を活用するといいでしょう。そこに飲み物を入れてリビングに置いておけば、冷蔵庫を何度も開ける必要もなくなります」
 

家電は不必要に使用しないことが肝心だ。

「電気ポットや炊飯器の保温機能など、保温式の家電は熱を発していて部屋の温度を上げる要因になります。(23)家電の保温機能は極力使わないほうがいいかもしれません。

照明器具も発熱しています。特に白熱電球は発熱量が多い。(24)電球をLED電球に換えることでエアコンの効きも良くなると思います」(和田氏)

(25)キッチンの換気扇もガス調理以外のときはオフにしておく。外の熱い空気が入り込んでくることがあるからだ。