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抑えきれずに盗撮・痴漢……警察官は「性欲」が強いのか

懲戒処分理由1位は、いつも「異性関係」

警察官の不祥事が頻発している。そのなかで最も多いのが「性」に関する犯罪だ。「市民を守る」公僕でありながら、制服の下に隠しきれない性欲を抱える警官が無数にいる。その欲望の源泉とは?

ストレス+酒で性欲が爆発

「警察は約30万人の大組織ですから、なかにはありあまる『性欲』を抑えきれない警察官もいます。未成年が好きで、保護した家出少女と関係を持った警察官もいました。

我々警察官はね、一般の人とは感覚がまるで違うんです。警察学校を出て、職務につけば、見ず知らずの人に『おい!コラ』と声をかけて、持ち物を調べることもできる。

そんな仕事が他にありますか?やがて『俺は何をやってもいいんだ』という『特権的』な意識が刷り込まれていくんです。それが性犯罪にもつながっている」(警視庁の元刑事)

警察官のハレンチ事件が止まらない――。7月13日には、警視庁で「3件」の不祥事が立て続けに明らかになった。

まずは東京都・世田谷署の50代男性警視が、5月末、渋谷区の路上で20代の女性の体を触ったとして書類送検されていたことが判明。当時はかなり酒に酔っていたという。

続いては杉並署の刑事組織犯罪対策課・巡査部長の男(28歳)が、7月12日にJR品川駅で女性を盗撮し現行犯逮捕。スカート姿の女性の下半身をスマホで盗撮しているところを一般男性に取り押さえられた。

そして3件目。品川区荏原署の交通課長(男性・50歳)が6月に神奈川県横須賀市内のサウナの個室トイレで覚醒剤を使用していたとして、懲戒免職となっていた。

「3件のうち2件が『性犯罪』とは異常と言うしかない」と嘆くのは、長年、警察の不祥事を取材してきたジャーナリストの時任兼作氏だ。

「3件目の覚醒剤で逮捕された男性警官も『以前から薬物に興味があり、規制前の危険ドラッグを使用したこともあった』と供述しているように、薬物セックスにハマっていた可能性も否的できません。市民の安全を守るはずの警察がこれでは……。情けないですね」

 

7月、警察庁は、今年の上半期(1~6月)に懲戒処分を受けた警察官と警察職員が121人に上ったことを発表。そのうち処分理由で最も多かったのが「異性関係」だった。その数じつに42人。

これは懲戒者全体の3分の1にあたり、毎年年間で100人近い警察官が異性関係で処分されている。

市民の安全を守るはずの警察官がなぜ、性犯罪に手を染めてしまうのか。なぜそこまで「性欲」が強いのか――。前出の時任氏はこう分析する。

「警察は上下関係が厳しく抑圧された職場です。それに加えて、近年は警察の不祥事が相次いでいるため、交友関係や借金の有無など、私生活にまで立ち入り調査や指導を行っています。

問題が発覚すると、左遷や降格させられる。そんなストレスが溜まった状態で酒が入ると……普段抑えていた欲望が爆発してしまうのでしょう」

警察官は市民の味方であり、いかなるときも清廉潔白であることが求められる。一方で、犯人逮捕のために日々のトレーニングは欠かさず、屈強な肉体を持ち、体力もある。そのため欲望が一旦、間違った方向に爆発すると、止められなくなってしまう。