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争族! 自己保全に走る「後妻」vs「先妻の子」、回避策はあるか?

夫が書いた「遺言書」のすごい中身

最近増えている「後妻」と「先妻の子供」の相続問題

私は相続対策のご提案とサポートをする夢相続を運営しており、いままでに1万4000人以上の相続相談を受けて、アドバイスやサポートをしてきました。相続は個々に事情が違うため、相談者としてお会いして状況をお話いただくところからスタートします。

相続されるご家族が多様化しており、離婚や再婚はめずらしいことではなくなりました。また、配偶者やこどもがいない方も増えてきましたので、相続のあり方も多様化しています。

遺言書も気軽に書ける時代になりましたので、法定相続人以外でも相続できる形ができつつあります。とはいえ、新たなかたちでの相続は新たな相続トラブルを生むこともまた事実。今回は、最近増えている「後妻と先妻の子供」による相続の事例をご紹介しましょう。

 

12歳の年の差再婚。夫の先妻の子は祝福してくれたが

Kさん夫婦は夫が50歳の時に結婚しました。そのときKさんは38歳。12歳の年齢差も気にならずに結婚しました。

夫は前妻を亡くし、2人の息子たちも20代ですでに家を離れて独立していたので、1人暮しをしていました。Kさんは20代で一度結婚したものの離婚していましたので、再婚するのに障害はありませんでした。

夫側の先妻の子供たちは、父親の再婚を祝福してくれて、普段から行き来もして、円満な関係にあったと言います。Kさんには前夫との間に子供がなく、再婚した夫との間にも子供は恵まれませんでしたので、夫と2人で仲良く暮らしてきました。

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Kさんの夫は証券関係の会社員で、定年まで勤務。その後、子会社に再就職して70歳まで仕事をしてきましたので、経済的には大きな不安はありませんでした。Kさんは、再婚後は専業主婦として生活することができたので、「あり難かった」と言います。

それでも、経済的には大きな不安はないと言いつつも、子供に恵まれなかったことは老後の生活を考えると不安要素です。夫が亡くなったあとはどうすればいいのか、誰に頼ればいいのかと、夫婦でもそうした会話をしていました。