2018.08.06
テレビ報道では見誤ってしまう「医大不正入試」「水道民営化」の本質
あまりに雑な議論に、ひと言もの申す逆に観る
日曜日の朝、TBSテレビで『サンデーモーニング』(サンモニ)という番組が放送されていることはご存じだろう。世間の諸問題について、左派系の識者がそれらをどう見ているかという観点において、筆者にとってはかなりタメになっている。
たとえば、「サンモニ」はモリカケ問題について頻繁に取り上げてきた。いつも「疑惑」というだけで、具体的な証拠や指摘はついに出てこなかった。本コラムでは、モリカケ問題の核心についてかなり前から書いてきたが、正直に言うと、これは「サンモニ」を反面教師にしてきたところがある。
結局、筆者が言ってきたとおり、モリカケ問題において安倍総理の関与や意向が働いたという事実は出てこない。「サンモニ」の報道は基本的に間違っていたのだ。
筆者は、こうした番組を「Reverse Indicator」(逆神)とみている。つまり、そこで批判的に報道されたものの真理は、報道の意図とは逆になることが多い、ということだ。先の世界のことを読むのは極めて難しいが、そのときに役に立つのが「逆神」である。左派系の新聞でも「逆神」とするものはあるのだが、テレビ番組では、同じTBSの『報道特集』と並んで、「サンモニ」も逆神としてみれば楽しめるだろう。