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つみたてNISAとiDeCoで「損」する人たち、その3つの共通点

積立投資でやってはいけない3つのこと
福田 猛 プロフィール

積立投資でやってはいけない3つのこと

筆者は積立投資が続けられない理由として、①積立投資の理解不足、②相場予測をしてしまう、③ゴールを意識していない、をあげさせていただきました。

では次に積立投資をする際に、やってはいけないことも確認しましょう。筆者は次の3点を強調したいと考えます。

1 下落途中で積立投資をやめてしまう
2 個別株式で積立投資を行う
3 変動の小さい商品で積立を行う
〔photo〕iStock

下落途中で積立投資をやめてしまう

これについては何度も言及している通り、積立投資において価格が下落するということは、量をたくさん買えているということです。積立は最後に少し上がればいい、とお伝えしました。

価格のことは10年後、20年後になってから気にしましょう。それまでは、「上がって良し! 下がって良し!」ですから淡々と積立を続けてください。

個別株式で積立投資を行う

積立投資では、幅広く投資を行う投資信託を選択したほうが無難です。どんな優良企業といえど、現時点で予測不可能な事故や不祥事を、今後30年間に渡って絶対起こさないとは言えません。分散という点からは数多くの銘柄や国に投資している投資信託で積立投資を行うほうが良いでしょう。

持株会で自社株式を積立するのはどうでしょうか。持株会で自社株を購入する場合には、奨励金制度を設けている企業が多く、そうした会社では実質的に時価よりも安く株式が購入ができます。奨励金が出て、しかも積立で購入ができるということでメリットは大きいでしょう。

デメリットは、やはり倒産のリスクになります。もし倒産した場合には、現在の「職」と、これまでに貯めた「資産(自社株式)」の両方を同時に失うことになるので、リスクが大きいとも言えます。

 

変動の小さい商品で積立を行う

投資で怖いことといえば、価格が下落していくことです。ですから価格変動の小さい商品で運用を行うことがあります。しかし、長期の積立投資においてはリスクを積極的に取っていただいた方が有効です。

次の図をご覧ください。3つの投資信託の基準価額の推移です。青は基準価額が大きく上昇したファンド、赤は横ばい、黄色は低迷していたファンドです。

一括投資の場合には、青が一番良い成績になりますが、積立投資をした場合にはどうでしょうか?答えは次の図の通りです。


このように、積立投資をで毎月購入を続けていた場合には、基準価額が上昇した青も、低迷していた黄色も20年後には大きな利益が生まれています。しかし、価格が横ばいだった赤はほとんど増えていません。「運用成績=価格×量」ですが、赤は「価格」はほとんど変わらないし、「量」が急激に増えることもないため、当然のことながら運用成績は上がりません。

投資をするにあたって、「価格変動が怖い!」という方は多いと思います。そのため、国債などで運用する債券型ファンドや、定期預金などの価格変動の小さい商品を選択する方も多いのですが、(積立投資の場合には)いくら投資しても増えにくい投資法です。

一括投資であれば、「価格は上がってほしいが、下がるくらいなら横ばいの方が良い」と言えます。しかし、積立投資の場合には「価格は上がって良し!下がって良し!でも横ばいはダメ! 横ばいなら下がってくれたほうが良い!」と考えてください。

積立投資に対して正しい理解を持ち、長期間継続をする。それをしっかり守るだけで、大きな成果を得ることができるでしょう。