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つみたてNISAとiDeCoで「損」する人たち、その3つの共通点

積立投資でやってはいけない3つのこと
福田 猛 プロフィール
積立を短期間でやめてしまう理由2 相場を読もうとする

投資の理想形は「安く買って高くで売る」でしょう。

しかしそれを実現できる人は少ないです。さらに、そうした投資を長期間にわたって続けられる人など皆無といっていいでしょう。

〔photo〕iStock

だからこそ、相場を読まずに毎月コツコツ積立てていくのです。しかし欲が出て、「今月は相場が高いと思うから積立投資を一回ストップして、下がったら再開しよう」と考えてしまうと積立は継続できなくなります。

上がっているからといって積立を一旦停止してしまうと、その後も相場が上昇していると積立投資を再開するタイミングを失ってしまいます。また、相場が下落している時には「悪いニュースが出て、さらに下がるのではないか?」と考え積立投資を再開できないことが多いのです。

ちなみに、投資家が積立をやめるタイミングとして多いのは、相場が下落している時です。これは保有商品の評価損が大きくなっていき、不安に思ってやめてしまう投資家心理です。

その一方で、相場上昇時に積立をやめる人も多いのです。これは前述した「今は相場が高いからやめよう」とか「いったん利益確定して、安くなってから再開したほうがいいのでは」という相場観が理由です。

つみたてNISA(積立NISA)やiDeCoをやっている場合でも、相場観で積立を始めたり、やめたりしてもうまくいきません。10年以上の積立期間中、ずっと相場を当て続けられる人はいません。だからこそ、機械的に積立を続けていけばいいのです。積立投資は「価格×量」ですから、途中でやめてしまうよりもずっと続けていた人の方が、最終的にお金持ちになっている確率は高いとも言えます。

 

どれくらいのおカネを貯めたいか、から逆算する

積立を短期間でやめてしまう理由3 ゴールをイメージできていない

そもそも、皆さんが積立投資を始める理由は何でしょうか。

だいたいの投資家は、老後の生活資金を形成したいという理由ではないでしょうか。しかし、実際に一番多いのは「毎月1万円は収支がプラスになるから、その1万円積立をしよう」という発想です。つみたてNISA(積立NISA)やiDeCOを始めようと思っている方も、そういう人が多いのではないでしょうか。

もちろん、積立をしないよりは少額でも始めたほうがいいに決まっています。しかし、積立を長期継続して有効活用するためには、ゴールから逆算することが重要になります。

例えば毎月1万円の積立を20年間続けたら、投資額は合計240万円になります。これを年利5%で20年間複利運用すると約407万円になります。どうでしょう、積立投資のおかけで約167万円利益が出ていてうれしいですね。

しかし、老後の生活資金として考えると407万円は十分でしょうか? 多くの方は「407万円ではまだまだ不安だ」と感じることでしょう。

これが、「年金以外に、自分で退職までに3000万円貯めよう」というゴールを設定すると、今あなたが投資するべき金額が分かります。金融電卓やインターネットにも試算出来るサイトがいくつもあります(参考:野村證券マネーシミュレーター「みらい電卓」)。

年利5%、20年間の積立で3000万円貯めようとすると月々の積立額は7.4万円です。年利5%、30年間の積立で3000万円を貯めるなら月々の積立額は3.7万円になります。

このようにゴールから逆算して、今するべき投資の金額や期間を設定できると、目的がはっきりするので、積立投資が長期間継続できるようになります。