ほったらかし投資で「貯まる人」が、「下がる投信」を買い続ける理由

怖くなって途中でやめるのが最悪
福田 猛 プロフィール

買った投信の価格が半減しても、儲かるカラクリ

弊社にはつみたてNISAについて同じような相談がよく寄せられますが、積立投資に対する「基本的な知識」さえあればあっという間に問題は解決できます。

その基本的な知識というのは非常にシンプルなもので、

◇積立投資では、じつは投資した商品の価格が下がってもいい。

◇どの商品を選ぶかに時間を使うより、いかに長期間投資を継続できるかが重要。

というものです。

「投資した商品の価格が下がってもいい」と言うと、みなさん意外な顔をされますが、これはとても重要な考え方ですので詳しく説明しましょう。

まず、以下のグラフをご覧ください。

これは毎月1万円を積立投資した商品の価格が、10年間で半値になっているケースです。みなさんはこれを見て、「大損してかわいそうに」と思われるかもしれませんが、じつはこの投資家は損をしていません。むしろ、投資金額120万円が約139万円に増えて、儲けているんです。

驚きですね。これは株価(または基準価額など)が安くなるほど量(株数・口数など)をたくさん買えるからなのですが、その仕組みは後ほど詳しくご説明します。ここでは「価格が下がる=損ではない」ということを覚えておいてください。

 

そもそも積立投資(毎月コツコツ投資する方法)とは、みなさんが投資と聞いてまず真っ先に連想される「一括投資(一度に全額投資する方法)」とはまったく別物です。

次の図をご覧ください。10年間で価格が上がったAファンド、下がったBファンドについて、一括投資と積立投資をした場合の成績を比較したものです。

一括投資の場合にはAが儲かるのはおわかりいただけるでしょうが、じつは積立投資の場合にはBが儲かります。Aファンドは過去10年でプラス30%、それに対してBファンドはマイナス30%。Aファンドのほうがパフォーマンスが良いから普通はこちらを選ぼうと思いがちですが、積立投資の場合はそれが良い結果につながらない可能性もあるのです。

つまり、積立投資は値下がりすると悪いというわけではなく、値上がりすればいいというものでもない。積立投資をする人は、なによりこの原則を理解することが非常に重要になります。