税務署があえて言わない、年金暮らしの人が「手取り」を増やす裏ワザ

60歳から働き過ぎないで得をする方法
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前述のとおり、Aさんが約6万円天引きされるのに対し、給与が少ないBさんは健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料、所得税を合わせて4万2951円に抑えられる。

その結果、給与が35万円のAさんの手取り金額は29万8844円で、給与が25万円のBさんの手取り金額は28万8949円だった。AさんとBさんは給与が10万円違っても、手取り金額は約1万円しか変わらないのだ。

服部年金企画代表で社労士の伊東勝己氏がこう話す。

「このように給与を低く抑えながら、手取り金額が高くなるように設計された賃金を『最適賃金』と言います。会社側にとっては、賃金を抑えられるメリットがある。

ただし、年金保険料が少ないということは、将来的な年金給付額も減ることを意味します。また、病気やケガで仕事を休んだときに受け取れる傷病手当金の額も賃金によって評価されます」

 

働けるうちは働く。そのほうが人生に張りもでる。それは事実だが、働き過ぎると損をすることもある。60歳を過ぎたらほどほどに働き、仕事以外の人生を満喫するのが正解だ。

「週刊現代」2018年8月11日号より