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60歳から「年利5%」の人、「投信」「社債」「ETF」をこう買う

元手800万円が3000万円以上に!

手軽にできる分散投資

銀行に頼ることなく、60歳からはじめられる投資術はないだろうか?

投資のプロたちは口を揃えて言う。「欲をかくから失敗するのだ」と。確かに年利数十%の利回りを求めれば、ハイリスクだ。

しかし、現在60歳なら、人生100年時代ではあと40年ある。年利5%がかなえば、十分なはずだ。その観点から、60歳から放っておくだけでも楽しめる投資法を、プロに勧めてもらった。

びとうファイナンシャルサービス代表の尾藤峰男氏は、「長期、分散、低コストこそが投資のセオリーです」として、その基本をこう解説する。

「国内外の株式、債券、不動産投資信託(リート)に、資産を分散させて投資することですね。特に高齢者の中には、日本株や日本国債を信奉する人が多いのですが、それでは不十分です。海外の株式や債券、リートも加える検討をしたほうがいい」

 

分散投資はプロの投資家が口を揃える投資のセオリーといっていい。

「次にどの市場が上昇するか、日本なのか、アメリカなのか、欧州なのか、それとも中国なのか、予測することはプロでも難しい。しかし世界全体でみれば、常にどこかしらは成長を続けています。

これは、時代により強弱こそあれ、資本主義経済であるかぎり続いていく現象です。だから、全世界に投資をしているのが望ましい」(経済コラムニストの大江英樹氏)

実際、円建て換算で世界株を見ると、'85年から'16年の30年間に世界全体の株価は8倍以上に膨らんでいることがわかる。30年前に日本株だけでなく海外株にも分散投資をしておいたなら、放っておくだけで、資産は8倍になっていたのだ。

とはいえ、どう分散させるのかが難しい。個別株を買ったかと思えば、海外の債券まで値動きを見て……など、とても素人には手が出せない。

そこで、低コストで簡単にできるのが上場投資信託(ETF)やバランス型投資信託だ。もっとも簡単な分散投資の方法が、それ自体を組み込んだ投資信託である。

「野村世界6資産分散投信は世界中の株式や債券、リートに投資しており、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドも世界中の株式、債券に投資している。

どちらも信託報酬は投信としては割安の0.7%前後。この投信を買うだけで、世界の分散投資は完了します」(前出・尾藤氏)

もっと自分で資産の分散を考えたい人は、様々なETFや金融商品から、独自の配分を考えるのも一つの手だ。富裕層に資産運用をアドバイスする加谷珪一氏が言う。

「余剰資金を効率よく分散させたいなら『日本株の主力銘柄』と『欧米の主力銘柄』、あるいは『先進国のインデックス』で運用するETFをそれぞれ買えばいい。理論上は年利5%程度のリターンが得られる計算です。

たとえば、日本株の主力30銘柄に投資するETFとしてはTOPIX Core 30やMAXIS トピックス・コア30がある。

欧米の主力株ではUBS ETF ユーロ圏大型株50やSPDR S&P500などがありますし、先進国全体のインデックスなら上場インデックスファンド海外先進国株式や上場インデックスファンド世界株式がお勧めです」