ヒトラーも愛読した古典『群衆心理』かくも恐ろしい本だった!

英雄がたった一夜で売国奴になる仕組み
石井 徹 プロフィール

会社に入るとなぜ、みんなゴルフを始めるのか

私の運動神経は並ですが、スポーツは好きでした。

一応剣道、空手、ハンドボールはやりました。

そういう私でさえ興味がわかないゴルフなのです。

 

それまでスポーツなんてやったことがない連中がこぞって一所懸命打ちっぱなしに行くのが不思議でありました。

私の高校の同級生に妙に運動神経がいい男がいて、ある日スポーツ新聞を見たら大学選手権で優勝しておりました。

「プロにはなりません」などと生意気なことを言っていました。

極端な事例ですが、こういう人間がゴルフをやっているのは理解できます。

しかし今までスポーツなんてやったことがない人が一斉に始めるのが薄気味悪かったのです。

そもそも、スポーツをやるにしても何故ゴルフなのでしょう。

いやゴルフは仕事だと断言する人もいました。接待ゴルフということでしょう。

しかし、接待なら別のスポーツだっていいはずです。

でも、接待卓球とか接待登山なんて聞いたことがない。

イラスト:Team バンミカス

「接待遠泳」があれば……

私は水泳が得意です。

競泳は苦手で遠泳が得意なのです。

もし接待遠泳という部門があれば参加できますが未だにそんなお誘いはありません。

毛沢東の伝記を読んでいたら、毛沢東は水泳が好きで部下たちに一緒に河で泳ぐように強要していました。

中国の河は大きいですから当然遠泳です。

40歳になった時ゴルフ漫画をやることになりました。

ゴルフをやらざるを得ないのです。

原作者の人が非常にうまい人で私に一所懸命教えます。

少しできるようになったらゴルフ大会に出てみました。

もちろん成績は散々です。

みんな真剣なので驚きました。

心臓が弱い人がいたのですが、脂汗かきながらゴルフ場を回っているのを見てもっと驚きました。

(おい、誰か止めろよ)というか(あなた、何でそこまでやるの)と思ったのです。

私がその方に、もうやめましょうと言ったら、「うるさい!」と怒鳴られて驚きました。

もう知らず知らずに付和雷同して群衆心理に巻き込まれているのでしょう。

上述したように毛沢東みたいに、もし日本の偉い人たちが遠泳始めたら、たぶんみんな遠泳やるのでしょうね。

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