男と女の裏側を遊泳した美人妻の「期間限定」の冒険

夫との別居がきっかけで…
本橋 信宏 プロフィール

スパッと止める…と思いつつも

「それまでやりとりはLINEでやってたんです。話したくないほどきらいになってたから。でもいざ電話で話したら不思議なもので、お互い話が弾んじゃった。憎しみあっていたのに、謝ったんですよ。お互い悪い所があるよねって。申し訳なかったって。1年間会ってなかったとき、わたしの中ですごくひっかかっていたのが、子どもを会わせないといけないなあということ。子どもたちにとって父親だし、少しは仲良くなったほうがいいだろうし」

妻もいろいろ体験してきたが、夫の生活も激変していた。

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「独立してデイトレーダーになってたんですよ。隠れた才能っていうか、大儲けして億単位でお金残してるんです。”もう一度やり直さないか”って言うから、わたしも子どもたちのためにもと思って、夫が用意してくれた元麻布の新築マンションに移ったんです。1年ぶりの再会。(夫は)太ってました」

よりをもどした証に、久しぶりにふたりで入浴した。広いバスタブだから余裕だ。

「主人の背中洗ってやったんですよ。そしたらついソープの癖が出ちゃって、洗面器にたっぷり泡立ててから手の平でじっくり洗ったんですよ。全面的にこうやって(両手をゆっくり時計回りで回す)。主人が”ああ、いいなあ”ってつぶやいていたけど、あ、まずいと思って、おしまいにしました」

夫は妻の空白の1年間をさりげなく聞いてきた。

 

「(夫は)離れていた期間、わたしが他の男に抱かれていたこと知らないです。わたしは、その気が無いからって言ってる。そんなことしてないって言い張ると、本当に信じてますね。というか、信じたいみたい。ダンナといるときはセックスを連想させない地味な格好してますから。

せっかくよりがもどったんだから、お家が崩壊しないように計算しますよ。子どものためにも将来安泰のほうがいいし。よりがもどったら、スパッと不倫は止める……。と思いつつ、まだサロンで知り合った社長さんとおつきあいつづいてるんですけどね。

愛人と会うのは、その人の仕事が空いたとき。わたしもアルバイトわざとつくって、会えるような時間をつくったんですよ。終わってから待ち合わせして、ホテルに行って帰る。嫉妬に狂う男ってすごいですからね。興信所使われたらアウトですね。でも主人は”愛してるんだよ”って言ってくれる。わたしはこんなに裏切ったのに」

異様な真夏の暑さを思わせる人妻の冒険譚が幕を下ろすのは、もう少し先のようだ。

ガード下、闇市跡、花街の名残。昭和の黒幕たちが愛した街。ニュー新橋ビル、スタジオジブリ、謎の壁画、新橋系ナポリタン…新橋には多くの秘密が埋まっている。