「頭が良すぎる」と足切りされるMARCH女子

これだけなら、「女性が男性へ同等以上の学歴を求める風潮がおかしい、男女平等をキャリアで望むなら、女性も男性を学歴で判断するな」といえば終わりであろう。

しかし事態はそう簡単ではない。男性は女性へ学歴でコンプレックスを抱きやすいのだ。

同調査の別年度のものを調べると、短大卒以下の男性のうち36.5%が学歴にコンプレックスを抱く。

実はアンケートなどで「相手の学歴は気にしない」と答えた男性でも、詳しく聞いていくと自分より学歴が高すぎる女性や、総合職でバリバリ働く女性へコンプレックスを抱く男性は少なくない。

ある男性はこう教えてくれた。

「引け目を感じますね。僕が専門卒なんですよ。エンジニアって高学歴だから使えるわけじゃない業界なんで、会社では学歴より実力で評価してもらえます。でも婚活だとあからさまに高学歴の男がパーティでもね、自信ありげというか。それを見て僕らは引いちゃう。女性もそういう男へ群がりますしね」(IT・34歳)

また、立教大学出身の女性はこう語る。

「私は別に学歴なんてどうでもいいと思ってて、そういうの問わない婚活パーティへ行ったんですね。そしたら初対面の男性に『僕はどうせ学歴がないから』とグチられて。どんな人でも初対面でコンプレックスをぶつけてくる人とは付き合いたくないですよね。でもそういうのが何回かあって、嫌になっちゃって。それからMARCH以上の男性だけが参加するパーティへ行っています」(事務・27歳)

当初は男女ともに学歴で差別意識がなくとも、婚活で高学歴男性のふるまいを見て「学歴差別を学習」してしまっている可能性もありそうだ。

キャリアでは「学力が低すぎる」とトップ層から一線を引かれ、婚活では「頭が良すぎる」とコンプレックスをぶつけられる。

上からも下からも排除され、MARCH女子は人生の転機で居場所を見失いやすいのだ。

〔PHOTO〕iStock

野望を捨てないことで活路が生まれる

筆者が見てきた事例でも、「どうせ社会的地位が手に入らないなら、男を通じて野心を叶えてやる」とパパ活へ走った者、「私なんてキャリアを志す資格なんてない」とすべてを諦めてしまった者など、悲哀としかいいようのないケースもあった。

筆者は解決策を提示できるほど、偉い立場にある人間ではない。だが逆に自分の人生に満足しているMARCHの女性から、話を聞くことはできた。

本稿の最後にその女性からのアドバイスを添えて、筆を置きたい。

「私、就職で諦めてメーカーの一般職を選んだんです。一時は何もやる気が起きなくて。でも今は頑張って婚活しないと結婚もできないじゃないですか。昔みたいにパン職(一般職)がお嫁さん候補ってわけでもないですし。で、このまま独身でスキルも身につかないまま終わるのかと思ったら怖いなと。

それで思い切って空き部屋を使った民泊の経営を始めたんです。英語ができたので海外のお客様をお招きできて、収益も上がって。それで自信がついて、今は別の物件をシェアハウスとして賃貸経営しています。なんか、些細なきっかけだったと思います。でも何かを始めてみること。それだけでも、人生変わるんじゃないでしょうか」

【参考資料】
・Chikirinの日記「普通の門とピンクの門」(http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20140103
・東大京大早慶でなんと○割!?三菱商事17卒の内定実績と「受かる学生」の特徴【19卒向け】(https://www.onecareer.jp/articles/981
・女子就活生、「一般職なら簡単」という勘違い(https://toyokeizai.net/articles/-/58709
・大学受験パスナビ:旺文社(https://passnavi.evidus.com/
・<結婚異変>2000人調査!相手の許せる学歴、NGの学歴【1】 | プレジデントオンライン(http://president.jp/articles/-/7364) 
・学歴コンプレックスが押しを弱くさせる 男女別 結婚相手の許せる大学、落とす大学【1】| プレジデントオンライン(http://president.jp/articles/-/2747?page=2