トップ企業へは「一般職」でも入れない

ある青山学院大学出身の女性はこう語る。

「私の学部は、上智(大学)と偏差値がほとんど変わらない。それなのに私は一般職へしか応募できないんです。応募はできます、でも、書類で落とされちゃうんですね。

最初は何も知らなくて商社や保険業界の総合職へ応募してました。けど、筆記を通過できなくて。私と同じくらいの成績だった早慶の友達は通過してたり、筆記は通ってもエントリーシートで落とされたり。結局学歴フィルターがかかったんだと思っています。

私は地方出身です。学費だけじゃなくて家賃も親が出して、すごく期待してくれてて。それなのに就活が全然うまくいかなくて……。結局は中小企業に内定できたんですが、それまで病んでました」(31歳・メーカー)

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実際、総合商社の筆頭である三菱商事へ内定した学生の出身大学を見ると、東大・京大・早慶だけで6割を占める。対照的に、MARCHクラスはわずか5%であり、しかもこの数字には一般職が含まれている。

2015年とやや古いデータだが、三菱商事の一般職内定者出身校の筆頭は早稲田と慶應である。

「MARCHでは、総合商社の一般職すら厳しい」のが現実なのだ。日本のトップを担う学生として親から期待を背負い、上京してきた学生にとってどれだけ残酷な話だろうか。

学歴を加点してもらえないMARCH女子の婚活

意気込み溢れるMARCH女子ほど、就活で冷や水を浴びせられる。

しかしそこで「この程度なんだ」と折り合いをつけて生きていけるなら、あるいは「学歴など気にしない社会へ出てやる」と起業や士業へ挑むなど新たな活路を見出せれば人生はいくらでも歩みようがある。

だが、就活で「学力が低すぎる」と足切りされてきたMARCH女子は逆に婚活において「頭が良すぎる」と冷遇されうるのだ。

2012年、男女間で結婚相手へ求める学歴の大規模な調査があった。これによると男性の過半数は「学歴は一切問わない」あるいは「大卒であれば大学名は問わない」といったゆるい審査をしている。

一方、女性は高学歴になればなるほど相手へ同等以上の学歴を求める傾向にある。このデータではMARCH女性の7割が理想の結婚相手へMARCH以上の学歴を求めていることがわかる。

女性が「自分と同じか、それより上」の男性を求める傾向にある以上、男性は学歴が上になればなるほど多くの女性からモテ、高倍率となる。しかし女性は学歴を問われないため、たとえMARCH出身であっても婚活で有利にはならないのだ。

「男性は稼いでいることや賢さが評価される。でも女性は年齢と顔って、はっきりと婚活サービスのスタッフに言われて」(32歳・通信)と、明治大学出身の女性は、当時のショックを語る。