子供を「ロボットに“使われる”人」にしない教育とは何か

「おもちゃ」が子供の将来を決める?
太田 志保 プロフィール

同資料にはその理由も書かれていました。

「問題は、数学や理科の学力の不足ではなく、理工学への関心や、環境(周囲の女生徒の進学動向、親の意向、ロールモデルの不在等)なのではないか」

女子の理系離れの原因は「おもちゃ」にある?

実際に、電子工作のワークショップをしていていると、小学校の低学年までは女の子の方が断然集中力もあり、良い作品を作ります。

ライトが点いたり、メロディがなったりすることにとても興味を示します。低学年の子供たちは、男女ともに電子工作に関心があると思います。

以下は、私の経験からの分析です。

・低学年:男女ともにカラフルでキレイなものに惹かれます。
・中学年:女子はパステルカラーの可愛いもの、男子は原色系の格好いいものに惹かれます。
・高学年:色の好みは中学年同様ですが、これに質感(女子はふわふわ、男子はメタル)も加わります。

子供をとりまく一番の環境である「おもちゃ」にその差がみられます。

世の中で市販されている実験や工作のキットは、中学年以上かつ色合いが男の子向きです。女の子が好む色彩や質感のものは、手芸キットのほうに見られます。

つまり、市場が男女の性別ごとに全く趣向の違う製品を繰り出すため、子供の好みでおもちゃを買い与えていると、関心が男女別に分かれてしまうのではないでしょうか?

また、前出の資料に「親の意向」とありましたが、親が理系分野に無関心だと、進学の話題にも乗らないように思います。

あと2年で、プログラミング教育が始まります。プログラミング教育はものづくりの教育です。これらの未来に繋がるものづくりの教育を親子で一緒に楽しんで体験してほしいと思います。

初めての体験はとても貴重です。低学年のうちに電子工作で「作れた!動いた!」の感動を体験することは、子供に「理系」の種を植え付けることになるでしょう。

「ロボットを“作る人”になるのか? ロボットに“使われる人”になるのか?」

将来は、つまらなかったり、危険だったりする仕事はロボットやコンピュータに任せて、人間はより創造的な仕事を楽しむ時代になるのかもしれません。

“より便利なものを創り出す未来”への教育がはじまろうとしています。

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