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争続! 父を献身介護した長女vs権利を主張する妹たち、勝つのは?

お姉ちゃんの独り占めは許さない

長女が直面した「妹たちの反乱」

私は相続対策のご提案とサポートをする会社を運営しており、いままでに1万4000人以上の相続相談を受けて、アドバイスやサポートをしてきました。相続は個々に事情が違うため、相続相談としてお会いして状況をお話頂くところからスタートします。

そんなご相談で意外と多いのが、相続発生から何年も経った後に、突然家族でもめてしまうというケースです。それも実のきょうだいで、直に話ができないようになって絶縁するご家庭も多く見てきました。最近の実例にもそうした内容があったので、ご紹介しましょう。

 

今年の1月、姉妹で相談に来られた40代のFさんとIさん。父親が亡くなってから10年ほど経っているが、三姉妹の長女で独身のYさんが実家に住んだままで、相続の手続きができていないと言います。

早くに母親が亡くなり、その後、同居する姉Yさんが父親の生活の面倒をみてくれたので、嫁いだふたりにとってはとても助かりました。そんな姉には感謝しているものの、最近はその気持ちが薄れつつありますと言います。

本来は父親が亡くなった際、三姉妹には法定割合で3分の1ずつ相続する権利があるはずなのですが、姉からは何の話もなく、姉の独り勝ちでは納得いかないということが原因です。

Fさんたちは父親の納骨が終わった頃、一度姉に話を持ち掛けてみたそうです。しかし、姉は自分が家に住み続けると主張。さらに、父親のお金はなく、何を期待しているのかと諭されてしまったそうです。姉のYさんからすれば、ずっと父の面倒を見てきた自分が家に住み続けるのは当たり前という想いがあったのでしょう。

それからは、FさんもIさんも姉が怒るのがいやで実家から足が遠のき、ほとんど会わない関係になりました。とはいえ、いくら年数が経っても気持ちはすっきりしないまま。そこで、自分たちが元気なうちに解決をしてしまいたいと決断し、サポートしてもらいたいということで私のところへ相談に来られたのでした。