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火星が15年ぶりの大接近! じつは大変な事件が起きていた

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2018年7月31日、火星が地球に15年ぶりの大接近をします。

7月から8月下旬にかけては21時ごろに南東から南の空にひときわ赤く明るく輝く火星を見ることができます。

この記事では「火星の詳しい見つけ方」や、「今火星に起きている“事件”」、「火星を望遠鏡で見られる場所」を紹介します。

15年ぶりの大接近ってどういうこと?

火星は、地球の一つ外側を周る赤い惑星です。

太陽系の惑星たちは、内側のものほど早く公転していて、地球が太陽の周りを365日かけて周るのに対し、火星は約687日かけて周っています。

そのため、約2年と2ヵ月ごとに、「地球が火星をインから追い抜く」という現象が起きます。

この追い抜き期間は、地球と火星が近づくため火星観察の絶好の機会となります。最も近づく瞬間を「最接近」と呼びますが、このときの地球―火星間の距離は毎回変わります。これは、火星の公転軌道がつぶれた楕円形をしているためです 。

今回の接近では、最接近時の距離が特に小さくなるため「大接近」と呼ばれています。

2018年から2035年までの地球―火星間の距離を示した図2018年から2035年までの地球―火星間の距離を示した図。火星軌道のゆがみに注目
提供:国立天文台 天文情報センター

最接近時の距離が大きいとき(「小接近」と呼びます)は地球―火星間の距離は1億キロメートルほどにしかなりませんが、今回の大接近では5759万キロメートルと、小接近時の約半分にもなり、明るさも4倍ほどになります。

ここまで火星との距離が小さくなるのは2003年以来実に15年ぶり(今回よりも近づくのは2035年の大接近)です。

大迫力の火星を見られる絶好の機会に、ぜひ火星を眺めてみましょう。

火星はどう見つける? どんなふうに見える?

現在の火星は周りの星と比べて段違いに明るいので、見える時間帯と方角を押さえておけば、すぐに見つけることができます。

肉眼では大きさの変化まではわかりませんが、数ヵ月見ていると明るさと位置が少しずつ変わっていくことを感じることができます。