『天地創造デザイン部』蛇蔵×鈴木ツタ×たら子

絶滅動物の指の数もチェック!「マンガの監修者」は何をしているのか

『天地創造デザイン部』ここだけの裏話
『天地創造デザイン部』(以下、『天デ部』)は月刊「モーニング・ツー」に連載されている生き物コメディマンガ。

ネタ担当の蛇蔵氏が厳選した面白くて笑える知識、ネーム担当の鈴木ツタ氏が動かす個性豊かなキャラクター、作画担当のたら子氏が描くリアルで愛らしい動物たち……。3人のマンガ家のパワーが詰まった合作になっています。

このような3人(プラス編集者)の体制で作られている『天デ部』には、実はもう1人、裏方が存在します。その裏方、「監修者」をつとめる東京工業大学講師の多久和理実氏が、監修とはどのような仕事なのか、書き下ろしで初めて内側を公開!

物理学の歴史が専門。でも頑張ってます

はじめまして、『天デ部』の監修を担当しています、多久和理実です。

私がマンガ監修という仕事をするようになったのは、大学院生だった頃に当時の指導教授から「監修の依頼が来てるから、学生の誰かやらない?」と言われたのがきっかけです。

当初は教授や他の学生さんたちも一緒にお手伝いしていたのですが、あれから5年経って、連載マンガが変わってからも引き続き私に声が掛かるので……マンガ家さんや編集者さんに「こいつは使える(色々な意味で)」と思われたのではないかと予想していますが、どうでしょう。

『天地創造デザイン部』第1巻『天地創造デザイン部』第1巻

私は物理学の歴史を専門に研究しています。普段何をしているのかというと、「ガリレオ・ガリレイの実験はこうだった」とか「アイザック・ニュートンの理論はああだった」とか、歴史上の科学者たちに思いを馳せて過ごしています。

そのため、監修可能な分野としては専門に近い「物理学、物理学史、ラテン語、イタリア語」を挙げています。『天デ部』は生物学の話題が中心のマンガですので、お話をいただいた時にはきちんと監修できるかどうか心配でした。

そこで1話分だけお試しで「私だったらこういう指摘をします」という監修コメントを書いたところ、どうやら採用になったようで、引き続き監修に入ることになりました。

最初に監修したマンガ、蛇蔵さんの『決してマネしないでください。』

どんなチェックをするの?

私が『天デ部』に参加したのは、単行本1巻が出るタイミングです。つまり、第1話から第9話までの内容は、雑誌掲載時にはチェックしていません。

それ以降はネームの段階でチェックして、原稿が仕上がる前に問題点をできる限り見つけ出して指摘するようにしています。

監修する前にどんなミスがあったのか、マンガ家さんと編集者さんには大変申し訳ないのですが、ちょっとだけ紹介させてください。