ZOZOTOWNのサイトより

話題の「ZOZOスーツ」を使って、実際に服を注文してみた

使い勝手は、意外と……

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが、自動採寸技術を使ったプライベートブランドの展開を本格化させている。デニムやシャツといったカジュアルな商品に加え、フルオーダーのビジネス・スーツの販売にも乗り出した。

自動採寸は、店舗に行かずに体のサイズを測定することで、自分に合った洋服を買えるというものだが、今後の展開次第では、アパレル業界に革命的な変化をもたらす可能性を秘めている。自動採寸技術とは具体的どのようなものか、筆者自身が体験してみた。

 

スタート早々トラブルに見舞われたが……

ZOZOTOWNの自動採寸は、「ZOZOスーツ」と呼ばれる伸縮性のある素材で出来た専用のウェアを使って行う。同社のサイトではZOZOスーツを無料で販売しており(送料は必要)、まずは、この採寸スーツを自宅に届けてもらう必要がある。

同社がZOZOスーツの無料販売を開始すると発表したのは昨年11月だが、スタート早々、トラブルに見舞われた。

配布を計画していたZOZOスーツはニュージーランドのベンチャー企業が開発したもので、各部分の生地の伸び具合をセンサーが検出し、約1万5000カ所のサイズを瞬時に計測するという画期的なものだった。

ところが、継続的に大量生産を行うメドが立たず、一部を除いて、ZOZOスーツを申し込んだ利用者に商品を届けられないという事態が発生した。筆者も申し込んでいたが、出荷のメドが立たないというメールが来ており、商品はなかなか送付されてこなった。

今年の2月に入って同社は、サイズを直接、測定するのではなく、マーカーの付いたスーツを着てスマホで撮影することで体型データを取得する新しい技術を獲得したと発表。4月には新しいスーツの配布を開始した。筆者のところにも新しいZOZOスーツを発送するメドが立ったとのメールが到着し、7月に入ってようやく手元に届いた。

新しいZOZOスーツは、着るだけでサイズを測定できる当初の製品とは異なり、スマホを使って全身写真を撮影する必要があり、利用者側の負担という点ではかなり後退している。しかしながら、サイズの測定は、体型が変わらない限り、1回だけのことであり、店舗で毎回、サイズを測ってもらう手間を考えれば、画期的であることに変わりはない。

かなりのドタバタ劇だったが、新しい技術を使ったビジネスを短期間で立ち上げた同社の力量はそれなりに評価してよいだろう。

もっとも、新型のZOZOスーツについては、一部から、正確に採寸できないといった声も上がっている。この採寸スーツは、実際にどの程度、使えるものなのか、また、採寸は具体的にどのようにして行うのか、購入した商品のフィット感はどうなのか、実際に使ってみた結果をご報告する。