世界の不動産を買い占める、大富豪「マルチビリオネア」たちの正体

格差社会、これが最上流階層のリアル
岡村 聡 プロフィール

ビル・ゲイツ、孫正義などはその一人

そんな富裕層の増加とともに、その頂点に君臨する富豪の「定義」も変わってきています。

毎年世界で10億ドル(約1130億円)以上の資産を保有している人(=ビリオネア)を、米国のフォーブス誌が資産額でランキングにしていますが、今年3月に発表されたランキングではなんと史上最多の2208人が認定されました。

国別の人数を見ると米国が585人、中華圏(中国本土、香港、マカオ、台湾の合計)が476人と完全に上位2ヵ国が抜け出していて、以下ドイツの123人、インドの119人、ロシアの102人と続きます。日本は35人と主要国の中では少ない人数にとどまっています。

 

フォーブス誌の集計によるとビリオネアの数は2000年に470人、2010年に1011人だったので21世紀に入ってから10年で2倍以上のペースで急拡大してきたことが分かります。そのため、現在では最低でも数十億ドル(数千億円)は金融資産がないと真の大富豪ではないとして、今回のタイトルにもあるマルチビリオネアという用語が英語圏でよく使われるようになってきています。

海外ではアマゾンのジェフ・ベゾス、マイクロソフトのビル・ゲイツなどは多くの成功者たちがこのマルチビリオネアに入っていますが、日本ではソフトバンクの孫正義氏、ファーストリテイリングの柳井正氏など該当者は数人。マルチビリオネアとは、まさに真の大富豪しか認められない最上流階級の証といえます。

アマゾン創業者のジェフ・ベゾス(photo by gettyimages)

そして、そのマルチビリオネアたちが最も積極的にお金を投じているのが、1億ドル(約113億円)を超えるような超高額の不動産です。

日本でも、先日ミッドタウンにある檜町公園を見下ろす高級マンションのペントハウスが55億円で、香港の富豪に販売されたことが話題となりましたが、世界ではさらに桁違いの高級不動産が次々と成約しています。