1000万円稼ぐ人も…カジノ実現で「ディーラー」希望者が急増中

育成学校を取材してみた
日本でのカジノ誕生がすぐそこまで近づいている。しかし私たちは、その運営に携わるスタッフたちの存在について意外と知らないのではないか。札束が舞い踊り、歓喜と絶望が交錯するラスベガスやマカオのカジノの舞台裏はどうなっているのか、そして日本のカジノのバックヤードはどうなるのか。

実はいま日本でも、カジノの実現を見越して、「ディーラー」を目指す人が急増している。彼らはどんなふうに働き、どれほどの収入を得られるようになるのか。「実力」によっては、年収1000万円を超えることも夢ではないらしい。カジノスタッフ育成に取り組む学院を取材し、その実態を追った。

ディーラーの「学校」への問い合わせが急増

7月20日、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案が、参院本会議で可決された。今回のIR実施法案の重要論点11項目の中には、IR施設の延床面積の3%以下に制限するといった旨のカジノ施設規模や、入場料6000円、IR区域認定数などが明記され、今後はIR実現に向けて、誘致を目論む自治体からの提案募集・事業者選定など、より具体的に進行していくこととなる。
 
当然、周辺ビジネスも活発化していくことが予想される。「カジノ・IRに関心を抱いている人は確実に増えている。4月初頭に実施法が審議入りすると、問い合わせ件数が2~3倍ほど跳ね上りました」と語るのは、いち早くディーラーをはじめとしたカジノスタッフの育成に取り組んできた日本カジノ学院代表取締役・贄田崇矢(にえだ・たかや)氏だ。

同校は、ポーカー、ブラックジャック、バカラ、ルーレットといった主要ゲームの基本的な技術(ディーリング)を教えるためのスクールとして、2015年4月に開校。

渋谷本校、大阪校、名古屋校、福岡校、札幌校など全国にカジノ学院を展開し、8月には恵比寿校、今秋には横浜校、池袋校がオープン予定と本年度中に10校を目指している。なぜこれほどまでに入校希望者が増えているのだろうか?

 

「IR推進法の成立(2016年12月)以来、付加価値としてのスキルアップ、資格取得を求めて働きながら通う人が増えています。職業構成比率でいえば35%が会社員、学生が32%、フリーターが21%。

カジノが誕生した際に、カジノに対する知識や技術があれば、何かしらの形でカジノに関われる可能性が高くなる。カジノが誕生するのであれば何かできないかとイメージしている方は、我々が予想している以上に多い」(贄田氏、以下同)

現在、日本カジノ学院では、卒業生を他校の講師や海外でカジノディーラーとして働けるようバックアップしているが、入校者の中にはすでに日本のカジノ誕生後を見据えている人が少なくないというから驚きだ。