地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
フェルマーの大定理でおなじみの数学者ピエール・ド・フェルマー(Pierre de Fermat、1607or1608-1665)がこの日、逝去しました。
フェルマーの大定理とは「Xn+Yn=Znという方程式は、nが2より大きい自然数であれば、自然数解X、Y、Zをもたない」というもの。
本の余白に書きこまれたこの問題について、フェルマー自身は「真に素晴らしい証明がある」と書き残しましたが、実際に証明が成されたのは1994年になってからのことでした。じつに、350年間も数学者たちの挑戦をはねのけ続けた難問だったのです。
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ついに解けた! どう解けた?
フェルマーの最終予想とも呼ばれる問題は、問題の意味が誰にでもわかるほどやさしいにもかかわらず、アマチュアの数学愛好家はもちろんのこと、多くの著名な数学者たちの挑戦を退けつづけてきた。だが、ついに1994年、A・ワイルズがその証明に成功した。
いったい、どのような発想からこの難問が解かれたのか。350年にもわたる数学者たちの苦心の跡をたどるとともに、難問解決に導いた発想の本質をわかりやすく解説する。
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