同じ濃さの砂糖水でも、色が違えば「甘さ」も違う!最も甘い色は?

「五感の個性」から人の感覚を知る冒険
日髙 聡太 プロフィール

面白そうだから、もっと知りたくなる、もっと調べたくなる。その結果が思わぬ波及効果を及ぼすことも少なくない。

以前、ある学生からの提案をもとに、飲み物の色が味覚に及ぼす影響を調査した。同じ甘さの砂糖水を、色を変えて飲み比べたらどうなるのか、という実験だ。

色水Photo by Getty Images

まず実験参加者に、青、茶、ピンク、緑、無色、など7色を見せ、それぞれの色からどのようなイメージを受けるかを調査した。結果、見た目で最も甘そうだと感じる色はピンクだった。

次に、同じ量の砂糖が入っているピンクと無色の砂糖水を作る。実験参加者には、入っている砂糖の量は知らせずに一つずつ飲んでもらい、甘さを判断させる。その結果、実際の甘さは同じにも関わらず、ピンクの方がより甘いと判断されるという結果に。

つまり、見た目が味の感じ方を左右していることが分かった。

「この実験を論文にまとめて発表したところ、家政学の研究者から問い合わせがありました。僕たちは単に色と味覚の関係の仕組みを知りたくて研究を行いましたが、それが調理や食品の開発に役立つかもしれない。

自分たちの好奇心を、ああでもないこうでもないと追究することが、誰かの発想を刺激したり、思いもよらない発明にリンクしたりする。『面白そう』がどんどんつながれば、思いがけない発見に結び付くことがあると思います」

この先、脳科学や統計学からのアプローチで知覚や認知を読み解けば面白い展開が待っているのではないか。日髙准教授は、さらなる研究の進展に期待をふくらませている。

(日髙聡太准教授の研究者情報はこちら 研究者ページはこちら

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