8月18日 火星の衛星フォボスが発見される(1877年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1877年のこの日、アメリカの天文学者アサフ・ホール(Asaph Hall、1829-1907)により、火星の第1衛星フォボスが発見されました。その6日前の12日には、第2衛星となるダイモスも発見されています。

【写真】発見者のアサフ・ホール発見者のアサフ・ホール gettyimages

フォボス、ダイモスともに、非常に小さな衛星です。フォボスは火星の表面から約6000km上空にあり、火星表面から約2万km上空で最大径27kmほどです。軌道はどちらもほとんど火星の赤道面上にあり、ほぼ円形をしています。

【写真】フォボスとダイモスフォボス(左、NASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」の映像)とダイモス(NASAの探査機「バイキング2号」の映像) gettyimages

火星の自転に対して、フォボスの公転周期は7.7時間、ダイモスの公転周期は30.3時間なので、火星から見ると、小さな月(フォボス)が西からあがって4時間ほどで沈み、さらに小さな月のかけら(ダイモス)が東からのぼって2.5日後沈むように見えるそうです。

【図】フォボスとダイモスの軌道フォボスとダイモスの軌道 gettyimages

火星から見たフォボスとダイモスの動き

これまで、この2つの衛星の起源は、「もともと小惑星帯にあった小さな小惑星が、火星の引力によって火星を回る衛星になった」という説が有力でしたが、小惑星の衝突でできた破片が集まって衛星になった」という説にも注目が集まっています。

JAXAでは、探査機が火星衛星の擬周回軌道(QSO: Quasi Satellite Orbit)に入って、2つの火星衛星の観測、サンプル採取を行い、サンプルを携えて地球に帰還するというシナリオを描き、2020年の打ち上げをめざして検討を重ねています。

この研究開発によって、火星圏への往還やサンプリング、最適な通信などの、これからの惑星や衛星探査に必要とされる技術の向上とともに、火星圏(火星、フォボス、ダイモス)の進化の過程を明らかにし、太陽系の惑星形成の謎を解く鍵を得ることが期待されています。

地球の皆さんには、わが故郷の月の由来を、ぜひ解明して欲しいと願っています。