変動金利で住宅ローンを組む人は、実は破産予備軍かもしれない

「バブル」の現状ではリスクが高い
加谷 珪一 プロフィール

誰も価格の上昇を疑わなくなったら、それはバブル

米国はすでに量的緩和策を終了しており、金利はゆるやかな上昇フェーズに入っている。欧州も今年中に量的緩和策を終了させるとの観測が高まっており、そうなった場合、金利はさらに上がりやすくなるだろう。

日本はもはや小国であり、自国のファンダメンタルで金利を決定することができない。米国や欧州など他市場の金利動向に引きずられてしまうので、各国の金利が上昇した場合、日本だけが低金利を続けることは難しい。

 

一般にバブルというのは、商品価格の上昇について誰も疑わなくなった状態のことを指す。先ほども説明したが、金利が下がるということは債券価格が上昇することと同義である。もし大多数の日本人が、この先もずっとデフレが続くと認識するようになった場合、それは債券価格の半永久的な上昇について、誰も疑問視しなくなったのと同じことである。

現時点ではインフレ懸念を口にする人が一定数存在しているので(つまり債券バブルの崩壊を警戒する声が存在しているので)、まだ大丈夫かもしれない。だが近い将来、インフレなどあり得ないと全員が考えるようになったら、それはまさに債券市場におけるバブルの頂点ということであり、ほどなくして金利が急騰することを意味している。

今から住宅ローンを検討している人は、このあたりの状況についてよく吟味した上で、商品を選択した方がよい。繰り返すが、目先の返済額が小さいという理由だけで変動金利型を選択するのはやめた方がよい。