「年金暮らし」という身分を最大活用する
毎日なけなしの年金で生活をやりくりするのが苦しい。やっと仕事から解放されて自由な時間を満喫できると思っていたのに、こんなはずじゃなかった……。
仕事をリタイアしたあと、そんな現実に直面して唖然とするのはよくあることです。
現在の年金制度では、自営業など国民年金だけの人だと支給額は月額約6万5000円。厚生年金加入者にしても、平均受給額は15万円ほど。
そのため、65歳以上の高齢者世帯の大半が年収300万円以下で暮らしており、リタイア後は、働いてせっせと積み上げた貯蓄を取り崩していかざるを得ないというのが現実です。
では、われわれは、死ぬまで預金通帳の額が減るのにびくびくしながら、老後破産に怯えて過ごさなくてはいけないのか。
人生100年時代だというのに、そんな味気ない老後を過ごすしかないのか。
じつはその答えは、「NO」です。

むしろ「年金暮らし」であるという身分をうまく活用することで、お金をうまく節約し、さらに稼げる方法があるんです。
知らないと損するマネーの裏ワザを紹介する前に、まずは年金暮らしの人が押さえておくべき「時間活用」という考え方について説明しておきましょう。