8月12日 物理学者シュレディンガー(墺)生まれる(1887年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

量子力学の業績で知られる、オーストリアの物理学者エルヴィン・シュレディンガー (Erwin Rudolf Josef Alexander Schrödinger、1887-1961)が、この日オーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーンに生まれました。

シュレディンガーはウィーン大学を卒業後、ベルリン・フンボルト大学でドイツの物理学者マックス・プランクの後任として教授を務めました。1933年にイギリスへ渡り、オックスフォード大学でフェローとなりました。

シュレディンガーシュレディンガー近影 photo by gettyimages

ド・ブロイの提唱した「物質波」の考え方を発展させ、1926年に量子力学の基本方程式である「シュレディンガー方程式」を発表しましたが、オクスフォード時代にイギリスの物理学者ポール・ディラック(Paul Adrien Maurice Dirac、1902-1984)とともにより完全なものとして、その業績によりディラックとともにノーベル物理学賞を受賞しました(1933年)。

量子力学の考え方では、猫が「死んでいる状態」と「生きている状態」が重なり合う、という「シュレディンガーの猫」のパラドックスを示したことでも有名です。

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「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!

「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!

「シュレーディンガーの猫」は量子力学の黎明期に、波動方程式の解釈をめぐってシュレーディンガーが提案したパラドックスだ。ミクロな粒子の重ね合わせ状態を猫のようなマクロな物体の重ね合わせ状態として導けるのか? シュレーディンガーはマクロの世界では重ね合わせ状態をつくることができないと考えた。それが今、「できる」という実験結果が示された。