「コーヒーを飲めば長生きできる」説に、ついに裏付けが!

50万人を10年間追跡調査した結果
リンゼイ・タナー プロフィール

シカゴ中心部で、友人のためにアイスコーヒーを2杯買っていくところだったアダム・テイラー氏が取材に応じてくれた。彼はこの調査結果を聞かされ、とても納得できるものだと語った。

コーヒー2018年7月、シカゴで取材に応じてくれたコーヒー党のアダム・テイラー氏
AP Photo / Charles Rex Arbogast

ラスベガスから来たサウンドエンジニアのテイラー氏は、「コーヒーを飲むと幸せな気持ちになる。毎朝の楽しみができるんだ」という。

「1日1杯だけにしているけれどね。それ以上飲むと、気分が高ぶりすぎてしまうので」

今回の調査では、900万人のイギリスの成人に参加を呼びかけ、40歳から69歳の男女49万8134人が応じた。研究チームによれば、この参加率の低さからみて、参加者は一般的なイギリス国民よりも健康的だった可能性があるという。

参加者は、毎日のコーヒー摂取量や、運動などの生活習慣についてのアンケートに答えたうえで、血液検査を含む理学的検査を受けた。

参加者の大半がコーヒーを飲む人で、ほぼ3分の1に相当する15万4000人が1日2〜3杯のコーヒーを飲んでおり、8杯以上飲む人も1万人いた。

その後の10年間で、1万4225人が死亡した。主な死亡原因はがん、または心臓疾患だった。

カフェインに問題はないのか

カフェインは短期的な血圧上昇を引き起こす可能性がある。

いくつかの小規模な研究では、特にカフェインの代謝速度を遅くするような遺伝子変異がある人では、カフェインと高血圧の関連性が示唆されてきた。

しかし今回のイギリスでの調査では、コーヒーを飲む人が心臓疾患など高血圧関連の原因で死亡するリスクは、コーヒーを飲まない人より高くはなかった。さらにあらゆる死亡原因を合わせると、カフェインの代謝速度が遅い人でも長寿効果があることがわかった。

これまでの調査でも示されていたように、コーヒーを飲む人では、飲まない人に比べて飲酒や喫煙の習慣が多くみられたが、研究チームはそうした要因も考慮している。どうやら、コーヒーを飲むことで飲酒や喫煙の影響は相殺されるようだ。

コーヒーで乾杯めでたい。コーヒーで乾杯! Photo by Getty Images

今回の調査では、参加者がコーヒーをブラックで飲むか、それともミルクや砂糖を入れるかという点は考慮していない。しかしリキテンスタイン氏は、「コーヒーに余分な脂肪やカロリーを追加するのは健康によくない」とクギを刺している。

ということで本記事を読み終えた貴兄は、席を立って、コーヒーを1杯、いや何杯か飲んでみてもいいのではないか──。

(アメリカ・シカゴ発AP 翻訳/熊谷玲美)