# フィードフォワード # マネジメント # 企業・経営

断言しよう、PDCAサイクルはもう「時代遅れ」だ

自然と成果が上がる「FFA」とは?
久野 和禎 プロフィール

私たちは自然に「FFA」プロセスを行っている

短期のFFAプロセスの場合には、「フィードフォワード」の中に「ターゲット設定」と「無意識の調整」をおいて考えます(以下の図をご参照ください)。

はじめにターゲットを設定することでアクションが決まりますが、行動していく中で「無意識の調整」と「ターゲットの再設定」が行われていきます。基本的な枠組みは長期のFFAプロセスと同じです。

短期のFFAプロセスで1つ身近な例を挙げてみましょう。

たとえば「午前11時までに顧客を訪問する」という目標があったとします。まず、これを「ターゲットとして設定」します。すると、早速それに向けて「アクション」を取り始めます。検索エンジンやアプリで会社を出るべき時間を調べ始めるのも「アクション」の一つです。

目的地までの最短のルートが見つかったなら、その時間に合わせて準備を進めます(アクション)。ところが、外を見ると雨が降っていることに気がつきました(無意識の調整)。さっき検索したルートは、短い時間で到着できるのですが、最寄り駅から目的地まで10分以上歩くことになっていました。
ここで、さっき検索したときに駅から歩かないで済むルートもあったことを思い出し(無意識の調整)、そちらのルートについて再度調べます(アクション)。電車の運行間隔が空いているため、雨の中を歩かないで済むものの、15分ほど早く出ないと間に合わないことが分かりました。
今日はお気に入りのハイヒールを履いているので、できれば雨の中で歩く時間は短くしたい(無意識の調整)。であれば、持っていく資料を今から急いで印刷して、すぐに出れば(ターゲットの再設定)、そちらのルートでも間に合う。よし急ごう(アクション)

このような意思決定とアクションを、実は私たちは毎日行っているはずです。

 

これが「フィードフォワード」→「アクション」(FFA)プロセスです。未来に目を向けてアクションを取る、それだけのシンプルな流れになります。

もっと期間が長い長期のFFAプロセスの場合、より大きなサイクルで、「ゴール設定」と「無意識の振り返り」が行われ、アクションをスムーズにしていきます。

実は、FFAプロセスは私たちが普段、ごく普通に行っていることを定式化しているだけです。それはビジネスでも日常生活でも基本的に同じです。人間の自然な姿に沿ったものなのです。

これに対してPDCAは、「このように行動すれば成果が上がる」として存在するもののようです。人間の自然な性質には一致していません。